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Channel: 京都大学 大学院文学研究科・文学部
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 【2017年中国語学中国文学「中国語現地実習」参加者追加募集】

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参加者希望者は、以下の募集要項を参照頂き申し込みをして下さい。
ご応募お待ちしております。

募集要項ポスター

※応募の〆切は、5月22日(月)16時00分必着
提出先:文系学部校舎1階(建物番号7番)文学研究科国際交流推進室

児玉聡准教授によるグローバルMOOC トレイラーが公開されました

西田・田辺記念講演会が開催されます。

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『 西田・田辺記念講演会 』が開催されます。

詳しくはこちらをご覧ください。

哲学研究室主催 「対談 ポスト3.11の文学と道元思想―ルース・オゼキを囲んで 」

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「対談 ポスト3.11の文学と道元思想―ルース・オゼキを囲んで」
Dōgen and A Tale for the Time Being: An Interview with Ruth Ozeki
Date: 29th May 2017
Time: 16:30-18:30
Venue: Seminar Room 10, Research Building No.2 (総合研究2号棟1階第10演習室)

Description of the event:Ruth Ozeki is a novelist, filmmaker, professor of Smith College, and soto Zen priest. Interviewers are Jay Garfield (philosopher, professor of Smith College, Harvard University, and Kyoto University) and Kyoko Yoshida (scholar of American Literature, Professor of Ritsumeikan University).

The interview is chaired by Yasuo Deguchi (philosopher, professor of Kyoto University).

The workshop is organized within a scheme of Topic-setting program to Advance Cutting-Edge Humanities and Social Sciences (Global Initiatives), JSPS.

For any inquiry, please contact Takuro Onishi (research assistant) at takuro.onishi*gmail.com

(アドレスの*を@にして下さい)

詳しくはこちらをご覧ください。

 

2017年度 開講授業

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スラブ語学スラブ文学専修 平成29年度 時間割

1
 2
中村唯史
演習(学・院)
「発表ゼミ」
文(前期)
中村唯史
語学(学部/共通)
「ロシア語(初級)」
(後期)
中村唯史
特殊講義(学・院)
前期「ヨシフ・ブロツキー研究」
後期「近代ロシア文学・ソ連文化と研究の諸問題」 (前期・後期)
 3
服部文昭
特殊講義(学)
「ロシア語学の諸問題」
総人1304演(前期・後期)
伊藤順二
講読(学)
「ゲルツェン講読」
(前期・後期)
中村唯史
講読(学・院)
「ロシア文学講読」
(前期・後期)
スヴェトラーナ・ヴィノグラードヴァ
「ロシア語実習」(学)
(前期・後期)
服部文昭
演習(院)
前期「古教会スラブ語入門」
後期「中世ロシア文献演習」
(前期・後期)
 4
大平陽一
特殊講義(学・院)
「チェコ構造美学」
文(前期)

 

ヴァレリー・グレチコ 演習(学・院)「近現代ロシア文学分析」 (後期)

 服部文昭 講読(学) 「ロシア語リーディング基礎/実践」 (前期・後期) Bogna Sasaki
語学(学・院/共通)
「ポーランド語初級」
(通年)
中村唯史
演習(学・院)
「チェーホフ戯曲研究」
(前期・後期)
 5
小山哲
「ポーランド語講読」(学・院)
(前期)

 

中村唯史 演習(学・院)「発表ゼミ」 (後期)

中村唯史
講義(学)
「ロシア文学・文化概観」(前期・後期)
Bogna Sasaki
語学(学・院/共通)
「ポーランド語中級」
(前期・後期)

教室については、変更の可能性もあるので、随時KULASISで確認してください

平成28年度卓越した課程博士論文の出版助成制度による成果が刊行されました。

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平成28年度京都大学総長裁量経費による「卓越した課程博士論文の出版助成事業」への応募があった平成23年4月から28年3月までの博士(文学)学位論文から、選考を経て、下記の4冊の書物が刊行されました。

金 宇大

『金工品から読む古代朝鮮と倭-新しい地域関係史へ』京都大学学術出版会、2017年3月31日刊、iv+411頁

高 誠晩

『<犠牲者>のポリティクス-済州4・3/沖縄/台湾2・28歴史清算をめぐる苦悩』京都大学学術出版会、2017年3月10日刊、v+258頁

小城拓理

『ロック倫理学の再生』晃洋書房、2017年2月28日刊、ix+177+10頁

塩野埼信也

『<アゼルバイジャン人>の創出-民族意識の形成とその基層』京都大学学術出版会、2017年3月31日刊、xiv+420頁

講演会のお知らせ

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浙江大学人文学院の方一新教授・王云路教授をお招きし、下記の通り講演会を行います。
どうぞ奮ってご参加ください。詳しくはこちらをご覧ください。

時間:2017年6月4日(日)14時開始
場所:京都大学文学研究科 第四講義室
使用言語:中国語(通訳無し)

(1)方一新教授(浙江大学人文学院)
           《太子須大拏經》校讀札記
(2)王云路教授(浙江大学人文学院)
           《騎著一匹》與東北方言札記
司会:松江崇(人間環境学研究科)

連絡先:中文研究室 木津祐子(内線2449)

臨床倫理学入門コース(8/10-11)参加申し込み受付開始のお知らせ(6/30締切)

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臨床倫理学入門コースとは?
本コースは、実際に臨床現場で起こる倫理的な問題について、臨床倫理に関する倫理的・法的な基礎知識を身に付けたうえで、
実践的な対応策を立てることができるようになることを目標に実施される二日間の集中コースです。
主な対象者としては、医療系・文系の大学生・大学院生及び、医療従事者やその他の社会人を想定しています。
会場:京都大学法学部
日時:2017年8月10日(木)09:00~17:30、11日(金)09:00~17:00 (予定)
懇親会:8月10日(木)17:30~19:30 (ご参加は任意です)
参加費用:無料(懇親会費3000円・昼食費各日1000円を、別途お支払いいただきます)
募集人数:30名程度(応募者多数の場合、選考を行います。)
申し込み方法:以下のURLのフォームにご入力いただき、ご送信ください。【締め切り:6月30日(金)】

http://www.cape.bun.kyoto-u.ac.jp/education/primer_clinicalethics/form_primer_clinicalethics/
講師・ファシリテーター:
水谷雅彦(京大文学部CAPEセンター長)
佐藤恵子(京大医学部附属病院)
児玉聡(京大大学院文学研究科)
服部高宏(京大国際高等教育院)
竹ノ内沙弥香(京大医学研究科)
松村由美(京大医学部附属病院)
門岡康弘(熊本大学大学院生命科学研究部)
長尾式子(神戸大学保健学研究科)
鈴木美香(京大iPS細胞研究所)

 

主催:京都大学大学院文学研究科応用哲学・倫理学教育研究センター(CAPE)、
共催:京都大学附属病院臨床研究総合センター(iACT)

 

平成28年度卓越した課程博士論文の出版助成制度による成果が刊行されました。

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平成28年度京都大学総長裁量経費による「卓越した課程博士論文の出版助成事業」への応募があった平成23年4月から28年3月までの博士(文学)学位論文から、選考を経て、下記の4冊の書物が刊行されました。

金 宇大

『金工品から読む古代朝鮮と倭-新しい地域関係史へ』京都大学学術出版会、2017年3月31日刊、iv+411頁

高 誠晩

『<犠牲者>のポリティクス-済州4・3/沖縄/台湾2・28歴史清算をめぐる苦悩』京都大学学術出版会、2017年3月10日刊、v+258頁

小城拓理

『ロック倫理学の再生』晃洋書房、2017年2月28日刊、ix+177+10頁

塩野埼信也

『<アゼルバイジャン人>の創出-民族意識の形成とその基層』京都大学学術出版会、2017年3月31日刊、xiv+420頁

現代史学専修小野沢透教授が、アメリカ学会・清水博賞を受賞されました。

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現代史学専修小野沢透教授が、著書『幻の同盟―冷戦初期アメリカの中東政策』(名古屋大学出版会、2016年)により、このほどアメリカ学会・清水博賞を受賞されました。(2017年6月3日)

 

関連記事 アメリカ学会ホームーページ:http://www.jaas.gr.jp/award_shimizu.html

研究会「ロシアにおけるSF(ファンタスチカ),ファンタスチカにおけるロシア」

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日時:8月5日(土)13時30分―17時50分
場所:京都大学文学部本館2階第3演習室
使用言語:ロシア語

13:30-13:40
中村唯史 オープニング・スピーチ「幻想的なものとは何か:抽象的分析」

13:40-14:30
宮風耕治「日本におけるソヴィエト・ファンタスチカの受容」

14:30-15:20
ミハイル・スースロフ「十字架と宇宙船:ポスト・ソヴィエト期の正教ファンタスチカ」

15:20-15:40 休憩

15:40-16:30
梅村博昭「カッツ『ソヴィエト・ファンタスチカの歴史』その文学的意義と反響」

16:30-17:20
岩本和久「АЕС+Ф と革命」

17:20-17:30
越野剛 クロージング・スピーチ

・聴講無料・予約不要です。ただし、懇親会参加をご希望の方は、7月28日(金)までに、以下にご連絡ください。
nakamura.tadashi.6r@kyoto-u.ac.jp

・詳しくは以下をご覧ください。

京都大学大学院文学研究科修士課程 京都大学・ハイデルベルク大学国際連携文化越境専攻の開設について

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京都大学大学院文学研究科では、平成29(2017)年6月27日付で文部科学省より設置認可を受け、ドイツのハイデルベルク大学トランスカルチュラル・スタディーズ・センター(Heidelberg Centre for Transcultural Studies, HCTS)と共同学位(ジョイント・ディグリー)プログラム「京都大学・ハイデルベルク大学国際連携文化越境専攻」を平成29年10月に開設します。

詳しくはこちらをご覧ください

美学美術史学専修根立研介教授が、第4回古代歴史文化賞優秀作品賞を受賞されました。

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美学美術史学専修根立研介教授が、著書『ほとけを造った人びと 止利仏師から運慶・快慶まで』(吉川弘文館)により、第4回古代歴史文化賞優秀作品賞を受賞されました。(2016年11月1日)

 

関連記事 島根県教育庁文化財課古代文化センターホームページ: http://kodaibunkasho.jp/news/1131

2017年度の授業

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講  義

教官 上原 麻有子 種別 講義 学部(2回生以上)
曜日・時限 前期 火・5 教室 総合研究2号館 第8講義室
題目 日本哲学史講義1
概要・目的 日本哲学史を①近代初頭から西田幾多郎まで、②京都学派の二部に分けて日本哲学の形成過程を概観し、さらに、これまで論じられてきた主要問題を通して日本哲学のあり方、意義について検討する。このようにして日本哲学史についての理解を深めることが、授業の目的である。
内容
以下のような課題に基づき、各課題につきおよそ次の回数で授業を進める予定である。
①ガイダンス:「日本哲学」とは何か【1回】
②西田幾多郎【4回】
③近代初頭から西田幾多郎までの哲学史と哲学研究方法の特徴【4回】
④京都学派【4回】
⑤まとめ【1回】
テキスト・参考文献 授業中に紹介する
教官 上原 麻有子 種別 講義 学部(2回生以上)
曜日・時限 後期 火・5 教室 総合研究2号館 第8講義室
題目 日本哲学史講義2
概要・目的
京都学派とその周辺の哲学者の思想を、いくつかのテーマを追う形で考察することが、この授業の目的である。さらに、講義で考察する日本哲学の問題が、私たち各自の経験においてどのような意義をもつのか、その経験とどのように結びつき得るのかについても検討する。
内容
以下のような課題(日本哲学史上の主要問題)を講義では扱うが、1課題に充てる講義の回数は2~3回である。
①偶然と運命
②生と死
③人間関係
④風土
⑤日本語と哲学
⑥日本における主体とsubject
テキスト・参考文献 授業中に紹介する

特殊講義

教官 上原 麻有子 種別 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院
曜日・時限 前期 水・4 教室 文学部新館 第9演習室
題目 日本哲学と翻訳
概要・目的
この講義では、日本哲学を翻訳と言葉の観点から検討する。それは、具体的には次の三つの方法を通して行われる。1)田辺元独自の弁証法から、言語記号の作用がどのようなものであるかを明らかにする。その際、ヘーゲルの弁証法における言語作用を参考にする。ここでは、田辺が提示した翻訳不可能性の問題について検討する。2)西田幾多郎の「私と汝」の間主体的な対話における言葉の働きがどのようなものであるかを明らかにし、同一言語内の翻訳の問題について検討する。3)中井正一の映画理論における技術の問題を取り上げ、技術も一種の翻訳として、つまりヤコブソンの言うような異なる記号間の翻訳として捉える。
内容

以下のような課題を通して考察を深めてゆく。各課題に充てる予定の回数を、【 】内に示しておく。

①ガイダンス:田辺元・西田幾多郎・中井正一の哲学の紹介【1回】
②田辺元の弁証法から理解する言葉と翻訳不可能性の問題【5回】
③西田幾多郎における「私と汝」という間主体性と対話・翻訳の問題【5回】
④中井正一の映画理論から見る異なる記号間の翻訳の問題【3回】

テキスト・参考文献 授業中に指示する
教官 上原 麻有子 種別 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院
曜日・時限 後期 水・4 教室 文学部新館 第9演習室
題目 日本哲学と女性哲学
概要・目的
近代の日本哲学の哲学者たち、西田幾多郎、田辺元、九鬼周造等は、「実存」について、それぞれに思索を深めた。彼らは、実存の性差という問題は扱っていないが、彼らの思索に理論的に性差を読み取ることは可能なのか。これが、この講義の最初の問いである。一方で、近代以降、哲学研究のアカデミックな世界の中で、女性の存在の数は大変限られたものであるという現実がある。この問題を検討するために、西田幾多郎の姪で、女性哲学者の高橋ふみを取り上げてみたい。そして、性差の問題をフェミニズムの観点からのみ扱うのではなく、より根本的な人間存在の差異という問題から掘り下げ、京都学派的な「自覚」と間主体性を手掛かりに、性差のある実存とは何であるかを明らかにすることが、講義の目的である。その際、同時に、ハイデガー、レヴィナス、フランスのフェミニスト哲学者、ボーヴォワール、イリガライなどを手掛かりとする。
内容 以下のような課題を通して考察を深めてゆく。各課題に充てる予定の回数を、【 】内に示しておく。

①ガイダンス―趣旨説明(日本哲学から女性哲学を形成する意図)【1回】
②近代に生まれた女性哲学者・高橋ふみについて【2回】
③ジェンダーと差異の「自覚」【4回】
④性差のある人間関係:関係性の哲学-西田・和辻・九鬼・イリガライ【4回】
⑤女性哲学者の不在-歴史的考察【3回】

テキスト・参考文献 授業中に紹介する
教官 氣多 雅子 種別 特殊講義 全回生
曜日・時限
前期 火・4
教室 第10演習室
題目 京都学派の宗教哲学
概要・目的 京都学派の哲学の展開のなかで、「宗教哲学」がどのような仕方で、どのようなものとして形成されてきたかということを明らかにするとともに、その「宗教哲学」の独自性を解明してみたい。
内容 およそ次のようなスケジュールで進める予定であるが、研究のなまの成果を伝えることを主眼とするので、スケジュール通りにいかないこともありうる。
(1)授業のテーマについて、(2)西田幾多郎の論理の追究、(3)西田幾多郎の宗教の思惟1、(4)西田幾多郎の宗教の思惟2、(5)西田幾多郎の宗教の思惟3、(6)鈴木大拙の大地の思想1、(7)鈴木大拙の大地の思想2、(8)西谷啓治の神秘主義研究、(9)西谷啓治のニヒリズム研究、(10)西谷啓治の禅思想研究、(11)京都学派の宗教哲学1、(12)京都学派の宗教哲学2、(13)京都学派の宗教哲学3、(14)宗教哲学の系譜のなかで、(15)まとめ
テキスト・参考文献 授業中に紹介する
教官 氣多 雅子 種別 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院
曜日・時限
後期 火・4
教室 第10演習室
題目 宗教と非宗教の間
概要・目的 現代世界における宗教哲学の課題を宗教と非宗教との間で思惟することであると捉え、この課題がどのように追究され得るかを考察する。
内容 およそ以下のようなスケジュールで進める予定であるが、研究のなまの成果を伝えることを主眼とするので、スケジュール通りにゆかないこともありうる。
(1)授業のテーマについて、(2)現代の宗教的状況1、(3)現代の宗教的状況2、(4)宗教哲学の課題1、(5)宗教哲学の課題2、(6)これまでの宗教哲学の問題点、(7)京都学派の宗教哲学、(8)宗教と非宗教の間1、(9)宗教と非宗教の間2、(10)論理の力と表象の力1、(11)論理の力と表象の力2、(12)歴史と永遠1、(13)歴史と永遠2、(14)思惟の可能性、(15)まとめ
なお、フィードバックの方法は授業中に説明する。
テキスト・参考文献 授業中に紹介する
教官 小野 真龍 種別 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院
曜日・時限 後期 木・3 教室  第2講義室
題目
日本的な「聖なるもの」とは何か~日本宗教儀式音楽「雅楽」の場からのアプローチ
概要・目的 西谷啓治は日本人のフォルクス・レリギオンを「清く明き心」(「神ながら」の心)と指摘し、この神道的な心は「自分自身を深めるという形で仏教の精神を取り入れ」てきた、という(「日本文化について」)。日本のフォルクス・レリギオンによる「生きた同化作用」は明治以後の西洋哲学の受容の局面でも同様に働いていたことであろう。
聖徳太子による仏教の本格的導入以来、このような日本人の宗教的感性は1400年にわたって神道と仏教の緊張と融合のはざまで練り上げられてきた。この間、神道・仏教のどちらの儀式の場にも共通して用いられてきた、日本のフォルクス・レリギオンの式楽が「雅楽」である。雅楽の象徴的意味やそれが奏された儀礼的な場の展開を探求することによって、そこに顕現している日本固有の「聖なるもの」の諸相を確認することがこの授業の目的である。
内容 基本的には以下のプランに従って講義を進める。
1.基礎概念の検討:西洋的な「聖なるもの」概念の限界・「聖なるもの」と哲学
2.古代神道の祭りと音楽:カミとの交流手段・鎮魂(たまふり)の技としての音楽
3.仏教と音楽:大乗仏教における音楽の役割
4.日本仏教と音楽:日本宗教の「聖なるもの」と音楽のあり方を決定づけた聖徳太子
5.東大寺大仏開眼供養会(752年)のコスモロジー:神仏習合の端緒
6.宮廷における「雅楽」の成立:御神楽の儀の成立による神仏隔離
7.浄土信仰と「雅楽」:大乗仏教的雅楽の極致
8.鎌倉期以降の雅楽伝承と「聖なるもの」の維持
9.神仏分離の衝撃:国家神道による日本的「聖なるもの」と近代雅楽の歪みと回復
テキスト・参考文献 授業中に指示する。
教官 檜垣 立哉 種別 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院
曜日・時限 前期集中 教室  未定
題目 フランス哲学と日本哲学の交錯
概要・目的 京都学派の流れのなかでフランス哲学との交錯はおおきいものの看過されがちな主題でもある。しかし西田幾多郎におけるベルクソンとのかかわりやそれへの批判、(フランスというのには語弊があるが広い意味での)ライプニッツ主義とのかかわり、九鬼周造とフランス思想との交錯、田邊元における後期のマラルメやブランショの重視など、京都学派の流れのなかには相当にフランス思想との交錯がみてとれる。それはむしろフランスポストモダンといわれる思想のなかへの「逆照射」するような力をはらんでいる。一連の講義をとおして、フランス哲学と日本哲学との交錯とそれに視点を定めることによってみいだしうる生産性についてのべてみたい。
内容 第一週~第五週 西田幾多郎とフランス哲学
第六週~第九週 九鬼周造とフランス哲学
第十週~第十二週 後期田邊の思想とフランス哲学
第十三週~第十五週 フランス哲学との交錯からみた日本思想の拡がり
テキスト・参考文献 檜垣立哉『日本哲学原論序説』(人文書院) ISBN:9784409041079 (一応これの内容が中心になります。)

檜垣立哉『西田幾多郎の生命哲学』(講談社) (現在電子出版としてありますが、古本など関心のあるかたはどうぞ)
 講義に必要なテキストは、そのつどコピーを配布する。

演  習

教官 上原 麻有子 種別 演習 学部(4回生以上
曜日・時限 通年 金3・4 教室  日本哲学史研究室
題目 卒論演習
概要・目的
授業の目的は次の通りとする。①日本哲学の分野における論文の書き方(表現、論証、資料の調査・活用など)を習得する。②研究報告を行い、口頭による発表・議論の仕方を習得する。③卒業論文を作成する。
内容
授業は、履修者の卒業研究発表とそれに関する議論をもとに進められる。最初はまず、学術論文の書き方について教師の側から指導する。以降、履修者は前期に研究経過報告を、また後期には最終的な報告を、それぞれ口頭で行う。
テキスト・参考文献 授業中に紹介する
その他 日本哲学史専修の4回生以上については、必修とする。
教官 林 晋 種別 演習 学部(3回生以上)・大学院
曜日・時限 通年 金・2 教室  林研究室
題目 田辺元を読む
概要・目的
手稿・日記などの一次資料を通して過去の偉大な思索者の思想を読み解く.読み解く対象は,哲学者田辺元の種の論理が誕生した昭和9年の特殊講義「認識の形 而上学」の講義準備ノートである.これは田辺の特殊な筆跡のため没後50年間,田辺哲学の専門家にも読めなかった史料だが,本演習を通して開発された 「ITツールを利用する協同翻刻」の手法により,田辺哲学を理解していない学部学生でも十分翻刻ができるようになっている.また,そのことにより従来の田 辺哲学像,特に「種の論理」の解釈が大きく変わりつつある.つまり,演習自体が最前線の研究なのである.この演習の目的は,このような史料とITに基づく 思想史研究の面白さを経験してもらい,その手法を身につけてもらうことであり,日本哲学史を専攻していなくても,史料研究に興味をもつすべての人に役立つ 演習となることを目指している.
内容
まず史料の背景を説明する講義を行い,その準備のもとで演習を行う.史料読みの演習では, 史料のオリジナルではなく,その電子画像を使い,難解な崩し字を読むために,歴史史料研究用のツール SMART-GS を使う.出席者の知識や能力に応じて,講義と演習の比重は変化する.史料2枚(原稿用紙2枚)程度を,2名のチームで担当し,1チームが2,3週を担当す ることを計画しているが,参加者の人数などで変化する.
テキスト・参考文献
http://sourceforge.jp/projects/smart-gs/(演習に使うITツールのページ)
http://kyoto-gakuha.info/(演習の成果が公開されるデジタル・アーカイブ)
http://www.shayashi.jp/xoopsMain/html/modules/wordpress/index.php?p=234(本演習で過去に得られた成果を紹介している岩波「思想」の記事)
その他
手稿分析などに史料分析用ソフトウェアSMART-GS http://sourceforge.jp/projects/smart-gs/ を多用する.講義参加者用のノートPCを数台用意しているが,自習などを考慮し自分のPCを持ってくるとよい.データなどは,外付けハードディスクに入れて貸与する.
教官 芦名 定道 種別 演習 学部(3回生以上)・大学院
曜日・時限 前期 金・2 教室  キリスト教学研究室811号室
題目 日本・アジアのキリスト教──無教会キリスト教の系譜(7)──
概要・目的
日本・アジアのキリスト教の歴史を振り返りつつ、その新しい思想的可能性を探ることは、日本におけるキリスト教思想研究にとって重要な意味を有している。この演習では、年度や学期を超えて、無教会キリスト教の思想家たちを順次検討してゆくことによって、近代キリスト教思想の重要な局面の解明がめざされている。今年度前期は、昨年に引き続き、無教会キリスト教における内村鑑三の後継者の一人である、南原繁のテキストを読み進める。
内容 初回の授業では、本演習のオリエンテーションを行い、演習の目的や進め方を確認する。
二回目以降は、南原繁『自由と国家の理念』(著作集第三巻、岩波書店)に収録の諸論考を、担当者の解説を通して、順番に精読してゆく。
テキスト・参考文献 南原繁『自由と国家の理念』(岩波書店) ISBN:4-00-092693-4
テキストは、使用部分について、コピーを用意する。
その他
受講者は、毎時間のテキストの予習と演習への積極的参加が求められ、特に数回の発表担当が課せられる。演習に関わる質問は、オフィスアワー(火3・水4)を利用するか、メール(アドレスは、授業にて指示)で行うこと。
教官 芦名 定道 種別 演習 学部(3回生以上)・大学院
曜日・時限 後期 金・2 教室  キリスト教学研究室811号室
題目 日本・アジアのキリスト教──無教会キリスト教の系譜(8)──
概要・目的
日本・アジアのキリスト教の歴史を振り返りつつ、その新しい思想的可能性を探ることは、日本におけるキリスト教思想研究にとって重要な意味を有している。この演習では、年度や学期を超えて、無教会キリスト教の思想家たちを順次検討してゆくことによって、近代キリスト教思想の重要な局面の解明がめざされている。今年度後期は、無教会キリスト教の原点にもどって、内村鑑三の社会論に関わる諸論考を読み進める。
内容 初回の授業では、本演習のオリエンテーションを行い、演習の目的や進め方を確認する。
二回目以降は、内村鑑三『社会の変革』(内村鑑三選集6、岩波書店)に所収の諸論考を、担当者の解説を通して、順番に精読してゆく。
テキスト・参考文献 内村鑑三『社会の変革』(岩波書店) ISBN:4-00-091585-1
演習で扱う諸論考については、コピーを準備する。
その他
受講者は、毎時間のテキストの予習と演習への積極的参加が求められ、特に数回の発表担当が課せられる。演習に関わる質問は、オフィスアワー(火3・水4)を利用するか、メール(アドレスは、授業にて指示)で行うこと。
教官 藤田 正勝 種別
演習 学部(2回生以上)・大学院
曜日・時限 前期 水・5 教室  第4演習室
題目 西田幾多郎の「宗教」をめぐる思索
概要・目的
西田幾多郎は『善の研究』の「序」において、この書の第四編「宗教」について、「かねて哲学の終結と考えている宗教について余の考えを述べたものである」と記しているが、西田は初期から一貫して「宗教」の問題を哲学の要と位置づけていた。そして最後に発表した論文も「場所的論理と宗教的世界観」と題したものであった。しかし西田の宗教をめぐる思索は時期とともに大きく変化している。その跡を追い、西田が「宗教」のもとに何を理解していたか、それを彼の思想全体のなかにどのように位置づけていたかを明らかにしたい。
内容 最初に西田幾多郎の生涯と思想について簡単に紹介する。
そのあと、『善の研究』第四編「宗教」や最後の論文「場所的論理と宗教的世界観」など、「宗教」の問題について論じた西田の主要な論考を読み進め、西田の宗教理解の特徴はどこにあるのかを明らかにしたい。さらにそれを通して、西田哲学とは何か、日本の哲学の歴史のなかでそれはどのような意味をもつのか、などについて考察を加えたい。第1回: イントロダクション
第2~14回: 『善の研究』第四編「宗教」、「山本安之助君の「宗教と理性」と云う論文を読みて所感を述ぶ」、「愚禿親鸞」、「場所的論理と宗教的世界観」などを順次、精読する。各回、担当者の報告をもとに、全員で議論を行うことによって、理解を深めたい。
第15回: まとめ
テキスト・参考文献 『善の研究』は岩波文庫版、あるいは『西田幾多郎全集』(旧版、新版とも第1巻)、「山本安之助君の「宗教と理性」と云う論文を読みて所感を述ぶ」は旧版全集第13巻、新版全集第11巻、「愚禿親鸞」は『西田幾多郎随筆集』『思索と体験』(ともに岩波文庫)または全集(旧版、新版とも第1巻)、「場所的論理と宗教的世界観」は『西田幾多郎哲学論集III』(岩波文庫)あるいは旧版全集第11巻、新版全集第10巻に収録のものを使用する。いずれの版を用いてもよい。出席者は自分でテキストを用意すること。
その他
拙著『西田幾多郎――生きることと哲学』(岩波新書)の第4章「論理化をめざして――場所」を予め読んでおいてください。

基礎演習

教官 竹花 洋佑 種別
基礎演習 学部(2回生以上)
曜日・時限 前期 木・2 教室  第3演習室
題目 歴史をめぐる京都学派の思想-三木清の『歴史哲学』を中心に-
概要・目的
「歴史とは何か」という問題を、三木清(1897-1945年)の『歴史哲学』(1932年)を読み解くことを通して考察してくことが、授業の目的である。一般的に、歴史とは実際に過去に起こった出来事を指すと見なされている。しかし、歴史は、語られ、書かれなければ、歴史とはならない。出来事がなければ歴史は書かれることはないが、書かれることを通して歴史は歴史として存在する。三木は、歴史のこのような二つの側面の前者を「存在としての歴史」、後者の記述された歴史を「ロゴスとしての歴史」と名付け、これらとは別に「事実としての歴史」が両者の根源にあると考えた。果たして本当に、「事実としての歴史」という第三の歴史を想定することは可能なのか。この問いを、京都学派の他の歴史哲学や、現在の歴史の物語論との関係で、共に考えていくことにしたい。
内容 毎回、指定された購読箇所を受講者の一人ないしは二人に発表してもらい、それに基づいてディスカッションを行なっていく。

授業計画は以下の通りである。

第1回 イントロダクション
第2~9回(全8回) 三木清『歴史哲学』
第10~14回(全5回) 西田幾多郎「歴史」、田辺元「歴史的現実」、高坂正顕『歴史的世界』、など
第15回 まとめ

参考書等 三木清『歴史哲学』(岩波書店) (『三木清全集』第6巻所収)
上記の論文のコピーを配付する。他のテキストについてもその都度授業中にコピーを配布する。
その他
教官 日髙 明 種別
基礎演習 学部(2回生以上)
曜日・時限 後期 月・3 教室  第10演習室
題目 『善の研究』講読
概要・目的
「明治以後に邦人のものした最初の、また唯一の哲学書」(高橋里美)と評された西田幾多郎の『善の研究』は、幅広い読者を得て、日本哲学史上に強い影響を残した。本基礎演習では、この『善の研究』を精読する。回ごとに一章を取り上げ、一文一文を精細に読んでいく。「講読」であるので、『善の研究』のコンテンツそのものよりも、「いかに読むか」ということを重視する。そのため受講者には、文章を解釈するにあたってたすけとなる基礎的な知識や関連事項についての手短な発表を課し、この発表を踏まえてディスカッションを行う。発表やディスカッションを通して、たんなる情報のインプットに終わらない「読む」経験を、みなで積んでいきたい。
内容 『善の研究』全四編のうち、とくに第一編「純粋経験」と第二編「実在」を中心に読み進める。
第一回: オリエンテーション
第二回:『善の研究』の成立と構成
第三回から第六回: 第一編「純粋経験」
第七回から第十一回: 第二編「実在」
第十二回から第十四回: 第三編「善」および第四編「宗教」
第十五回: まとめ
教科書
西田幾多郎『善の研究』(岩波文庫)ISBN:978-4-00-331241-4(極力、岩波文庫の最新版(藤田正勝注解)を用意すること。
その他

前年度までの授業

2016年度

2015年度

2014年度

2013年度

2012年度

2011年度

2010年度

2009年度

2008年度

2007年度

2006年度

2005年度

2004年度

2003年度


平成27年度「卓越した課程博士論文の出版助成制度」により刊行した図書2点が受賞しました。

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平成27年度総長裁量経費を得て、本研究科の「卓越した課程博士論文の出版助成制度」により刊行した図書のうち2点が、それぞれ下記のとおり受賞しました。

* 内記 理 『ガンダーラ彫刻と仏教』   第6回 三島海雲学術賞

http://www.mishima-kaiun.or.jp/virtue/docs/29_jinbun_senkouriyuu.pdf

* 成田健太郎 『中国中古の書学理論』  第11回 立命館白川静記念東洋文字文化賞奨励賞

http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/sio/culture01.html

 

平成30年度大学院入学試験の出願期間変更について

大学院進学説明会(思想文化学・東京会場)の開催のお知らせ

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大学院進学説明会(思想文化学・東京会場)開催のお知らせ

思想文化学系では、本年度からの新しい試みとして、大学院進学説明会を開催することとなりました。

学年、学部、学内外を問わず、どなたでも参加できます。

皆様のお越しをお待ちしています。(※事前の申し込みは必要ありません。)

 

日時:2017年9月23日(土) 13:00〜16:00

場所:日本教育会館 第3会議室

チラシをこちらからダウンロードできます。

 

プログラム:

第1部 思想文化学専攻の紹介

1.思想文化学系の魅力

2.各専修と教員の紹介

3.学生生活について

4.学生支援について

5.海外との交流について

6.修了後の進路について

7.入学者選抜試験について

 

第2部 専修別相談コーナー

各専修にわかれて、選択可能な研究テーマ、修了後の進路、選抜試験に向けた勉強の方法など、より詳細な説明を行います。

 

以上

京都府立京都学・歴彩館と京都研究に関する覚書を締結しました。

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このたび、京都府立京都学・歴彩館と覚書を締結し、日本の国内・国外における京都研究・日本研究の進展をはかることとしました。京都府立京都学・歴彩館は「京都学の研究・交流拠点」を事業の柱に位置づけています。(2017年7月28日)

 

京都府立京都学・歴彩館 http://www.pref.kyoto.jp/rekisaikan/

心理学専修 James Anderson 教授主催 セミナー開催のご案内

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心理学専修 James Anderson 教授主催のセミナーが開催されます。

詳しくはこちらをご覧ください。

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