言語学専修では、2016年3月27日日曜日 午後3時から、
3月に定年退職される、田窪行則教授の最終講義を開催いたします。
会場は、京都大学文学部新館第3講義室で、
最終講義の題目は「認知と形式のはざまで」です。
来聴くださるようご案内いたします。
言語学専修
言語学専修では、2016年3月27日日曜日 午後3時から、
3月に定年退職される、田窪行則教授の最終講義を開催いたします。
会場は、京都大学文学部新館第3講義室で、
最終講義の題目は「認知と形式のはざまで」です。
来聴くださるようご案内いたします。
言語学専修
戴燕教授(文学研究科客員教授・復旦大学中文系教授)の講演会を下記の通り実施いたします。 詳しくは、ポスターをご覧ください。 題目:征帆一片繞蓬壺:讀《三國志倭人傳》 日時:2016年3月17日(木)午後3時〜 場所:文学研究科 第3講義室(2F階段教室) 使用言語:中国語 主催:中国語学中国文学専修
2月上旬の特別研究員の公募開始にあたり、学内説明会が開催されます。
制度や申請手続きに係る説明から、特別研究員による申請体験談、申請書作成のためのトレーニング、審査員経験者の話などの役立つ情報が提供されます。
(参考)説明会の詳細は特設サイトでご確認いただけます。
http://research.kyoto-u.ac.jp/service/topic/gakushin-support/
(開催日時、場所、プログラムなどの詳細、参加登録など) ※博士課程3年間を支援対象とするDC1には、2016年2月現在の「修士1回生」が応募することになります(3年制博士課程に進学の場合)。
詳しくはこちらをご覧下さい
この度、日本学術振興会特別研究員制度への申請予定者(修士課程及び博士課程の院生)を対象とした、学内特別講座「ガクシン申請書の書き方講座」が京都大学学術研究支援室の主催で実施されることになりました。
参加希望者は、開催場所、時間、申込み方法などの詳細を下記学術研究支援室のウェブページでご確認ください。
https://www.kura.kyoto-u.ac.jp/event/52
日時:
2016年3月14日(月) 理系対象
2016年3月15日(火) 文系対象
講座内容:
「審査員に伝わる&魅せる申請書」を書く方法/ガクシン特有のチップス・ノウハウ/伝わりやすく、評価される申請書作成手法/申請書作成において注意するポイント/申請のトレンド/理系、文系に特有のポイントなど
※当該講座は、既に通知されている学内説明会(3/2、3/3、3/28)とは内容・趣旨が異なります。
申請予定者の方には学内説明会とあわせてご参加ください。
「ガクシン申請書の書き方講座」は、こちらをご覧下さい。
問い合わせ先:
学術研究支援室 次世代研究者支援担当(森下)
Email:morishita_at_kura.kyoto-u.ac.jp
Tel: 075-753-5108 (代表)
※学術研究支援室(KURA)は2月23日、総合研究2号館から学術研究支援棟(旧VBL棟)へ移転します。
詳細:https://www.kura.kyoto-u.ac.jp/etc/115
京都大学は、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)などの世界のトップ大学が参加する国際的MOOC協議会「edX」に参加し、MOOC(ムーク:大規模公開オンライン講義)の配信を行ってきました。
このたび、本研究科児玉聡准教授(思想文化学専攻倫理学専修)によるMOOC “Ethics in Life Sciences and Healthcare: Exploring Bioethics through Manga”の配信が2016年3月31日から開始されます。
本講義は、高等教育研究開発推進センターにより制作されたもので、本学の人文系では初めてのグローバルMOOCです。
詳しくは下記をごらんください。
https://www.edx.org/course/ethics-life-sciences-healthcare-kyotoux-006x
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公開講演会 キリスト教の伝統とロシア文学におけるその変容
【日時】2016年3月13日(日)午後2時30分–5時
【場所】京都大学文学研究科(文学部校舎)第2演習室
【講師】イヴァン・アンドレ―ヴィチ・エサウーロフ先生
【使用言語】ロシア語
【その他】入場無料・事前予約不要
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皆さまのご参加をお待ちしております!
標記事業につきまして、下記のとおり募集案内がありましたのでお知らせします。
申請希望者は、下記により手続きを行ってください。
また、下記の本学「本学特別研究員特設サイト」もご参照ください。
なお、日本学術振興会では、「特別研究員制度の改善について」(H25.11.22)
(https://www.jsps.go.jp/j-pd/)を踏まえ、平成30年度新規採用分以降の特別研究員の申請資格等の改定を予定しています。募集要項の申請資格の該当事項や改定内容をあらかじめ充分確認し、申請いただくようお願いいたします。
◆学内申請手続き要領
◯PD
別添「(別紙3)H29特別研究員募集通知(PD) 」により手続きを行ってください。
◯DC1,DC2
別添「(別紙4)H29特別研究員募集通知(DC)」により手続きを行ってください。
◯RPD
別添「(別紙5)H29特別研究員募集通知(RPD)」により手続きを行ってください。
◆募集要項等
特別研究員について (http://www.jsps.go.jp/j-pd/index.html)
PD・DC募集要項等について (http://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_sin.html)
RPD募集要項等について (http://www.jsps.go.jp/j-pd/rpd_sin.html)
◆電子申請システムでの学内統一提出期限
◯RPD
4月19日(火)12時 <厳守>
◯PD、DC1、DC2
5月18日(水)12時 <厳守>
※電子申請システムに入力できるようになるのは、4月上旬の見込みです。
提出期限内に申請書管理画面で「確認完了・提出」をクリック、「申請機関受付中」の状態にしてください。提出後に修正希望が生じた場合は下記担当までご相談ください。
なお、選考結果は電子申請システム上のみで開示となります。
⇒ログインページ:https://www-yousei.jsps.go.jp/yousei1/shinsei/index.html
◆電子申請用IDの取得
同事業へは、電子申請システムによる応募となります。
電子申請用のIDの取得については、各申請者向け案内(別紙3、4、5)をご確認ください。
新規にIDを申請、IDの登録部局を変更、及びパスワードの再発行を希望する場合は
添付の「JSPS特別研究員(研究者養成事業) 電子申請登録申請書」に入力の上、
下記担当宛にメールにて提出してください。
◆提出・問い合わせ先
・担当部署:本部構内(文系)共通事務部総務課共通総務掛
・内線番号:神徳(82463)、山越(2465)
・Email: a10soumu-ml_at_mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(_at_を@にかえてお送りください)
◆その他
申請に際しては、別添「よくある問い合わせについて(Q&A)」及び
「(別紙4_参考資料)不備のない申請書作成のために(DC)」をご参照ください。
◆関連情報
<本学特別研究員特設サイト>
ID・パスワードの発行に関する手続きや
申請者向け説明会の案内や部局連絡先を掲載しています。
制度説明会(3/2,3)、申請対策説明会(3/28)等の実施の詳細は下記特設サイトをご確認ください。
http://research.kyoto-u.ac.jp/service/topic/gakushin-support/
ワークショップ・東西文化の多様と共存モデル
―「東方キリスト教圏」を多角的に考える学際的試み―
が開催されるにあたり、この場をお借りして広報させていただきます。
東西文化の多様と共存モデル
―「東方キリスト教圏」を多角的に考える学際的試み―
(2015年京都大学分野横断プラットフォーム構築企画)
開催日時:2016年1月31日(日) 10時30分より受付開始(第7講義室にて)
開催場所:京都大学文学部新館第7講義室、文学部新館第1講義室
主催:東方キリスト教圏研究会
共催:京都大学学際融合センター
プログラム
第一部:研究発表(11:00)文学部新館第7講義室
(司会:青山忠申・京都大学文学研究科・MC)
11:00 研究発表①【ユダヤ学】
発表者:手島勲矢(同志社大学神学部元教授)
タイトル:「聖書翻訳とヘブライ語聖書―東方教会を考える一つの視点」
コメンテーター:武藤慎一(大東文化大学准教授)
11:45 研究発表②【キリスト教神学】
発表者:ブラジミロブ イボウ(京都大学文学研究科・DC)
タイトル:「真理の柱―パーヴェル・フロレンスキイ神父の思想と時代をめぐって」
コメンテーター:上原潔(大阪産業大学教養学部・非常勤講師)
(休憩:12:30 – 13:30)
13:30 研究発表③【天文学】
発表者:河村聡人(京都大学附属花山天文台・DC)
タイトル:「太陽学者から見た天変の歴史:空白のユーラシア中央部」
コメンテーター:作花一志(京都情報大学院大学教授)
14:15 研究発表④【科学史】
発表者:細川瑠璃(東京大学地域文化研究科・MC)
タイトル:「パーヴェル・フロレンスキイの天動説」
コメンテーター:中村唯史(京都大学文学研究科教授)
15:00 研究発表⑤【歴史学】
発表者:上柿智生(京都大学文学研究科・DC)
タイトル:「ビザンツ帝国におけるローマ人意識の展開と変容―後期ビザンツ研究からの 視点」
コメンテーター:井上浩一(佛教大学歴史学部特任教授)
第二部:オーディエンス参加型フリップディスカッション(15:45)文学部新館第1講義室
主題:「東方キリスト教圏とは何か?」
第三部:総括(17:15)文学部新館第1講義室
参加を希望の場合は、eoas.office@gmail.com まで、御名前、御所属を明記の上メールをお送り下さい。
尚懇親会への御出席についても合わせてお答えいただければ幸いです。
上崎麻衣子さん(学振特別研究員・行動文化学専攻心理学専修)が、『日本学術振興会育志賞』を受賞されました。
詳しくはこちらをご覧下さい。
「育志賞」は、将来、我が国の学術研究の発展に寄与することが期待される優秀な大学院博士課程学生を顕彰することを目的として、平成22年度に「日本学術振興会 育志賞」を創設された賞です。
京都大学文学研究科とハイデルベルク大学Heidelberg Centre for Transcultural Studies(HCTS)修士課程は、2015年10月から、学生交流協定にもとづく交換留学を対象とした単位互換制度を発足させています。
文学研究科の大学院生がHCTSに派遣され、科目を履修して単位を取得した場合、別に定める成績評価換算表にもとづいて、文学研究科の自由選択科目の単位として読み替えます。
2016年度前期の単位互換の対象となるのは,2016年夏学期にHCTSで開講される42科目(表の9719KJC546から9719KJC561まで)です。Further Courses of Interestの25科目(表の9702031429から9702080806まで)の単位認定は、別に帰国後の申請・承認手続きが必要になります。
成績評価の換算につき詳しい情報が必要な学生のみなさんは、Professor Björn-Ole Kammにおたずねください。
(連絡先:kamm.bjornole.7e*kyoto-u.ac.jp ; please change the “*” to a “@”)
文学研究科の共催で下記のとおり講演会が開催されました。
http://kura.kyoto-u.ac.jp/event/54
第15回京都大学リサーチ・アドミニストレーション研究会
Special Lecture「中東アフリカ情勢と日本外交」
外務省 上村 司 中東アフリカ局長
日時:3月14日(月) 午後1時30分~3時
(講演後、質疑応答による意見交換会)
場所:京都大学国際科学イノベーション棟5階 会議室5a・5b
西洋古典学専修時間割 2015前期
Mon | Tue | Wed | Thu | Fri | |
---|---|---|---|---|---|
8:45-10:15 | ギリシア語4時間コース (広川直幸講師) | ギリシア語4時間コース (広川直幸講師) | |||
10:30-12:00 | ラテン語4時間コース (佐藤義尚講師) | ギリシア語2時間コース (山下修一講師) | ラテン語4時間コース (佐藤義尚講師) | ||
13:00-14:30 | 演習Plato Timaeus (早瀬篤講師) | 特殊講義 Euripides Troades (Martin Ciesko准教授) | ラテン語2時間コース (堀川宏講師) | 演習 Menander Samia (Martin Ciesko准教授) | |
14:45-16:15 | 演習 Cicero De Divinatione (平山晃司講師) | 講読 Caesar de Bello Civili (高橋宏幸教授) | 講読 Xenophon Cyropaedia (勝又泰洋講師) | 演習 Ovid Metamorphoses 9 (高橋宏幸教授) | |
16:30-18:00 | 演習 Aristophanes Ecclesiazusae (Martin Ciesko准教授) | 講義:ギリシア演劇史(Martin Ciesko准教授) |
西洋古典学専修時間割 2015後期
Mon | Tue | Wed | Thu | Fri | |
---|---|---|---|---|---|
8:45-10:15 | ギリシア語4時間コース(広川直幸講師) | ギリシア語4時間コース(広川直幸講師) | |||
10:30-12:00 | ラテン語4時間コース (佐藤義尚講師) | ギリシア語2時間コース (山下修一講師) | ラテン語4時間コース(佐藤義尚講師) | ||
13:00-14:30 | 演習 Plato Timaeus (早瀬篤講師) | 特殊講義 Euripides Troades(Martin Ciesko准教授) | ラテン語2時間コース (堀川宏講師) | 演習 Menander Samia (Martin Ciesko准教授) | |
14:45-16:15 | 講読 Caesar de Bello Civili (高橋宏幸教授) | 講読 Longus Daphnis & Chloe (勝又泰洋講師) | 演習 Ovid Metamorphoses 9(高橋宏幸教授) | ||
16:30-18:00 | 特殊講義 Vergilius Eclogae 7-, Georgica(高橋宏幸教授) | 演習 Aristophanes Ecclesiazusae (Martin Ciesko准教授) | 講義:ローマ演劇史(高橋宏幸教授) |
昨年度以前の時間割
平成27年度京都大学総長裁量経費による「卓越した課程博士論文の出版助成事業」に採択された7冊の書物が刊行されました。
平成28年度総長裁量経費を得る予測のもとに、京都大学文学研究科における卓越した課程博士論文の出版助成事業を行います。
これは、過去5年間に課程博士論文として審査された論文を対象に公募・審査のうえ、最も優れたもの数点を選んで出版助成を行うものです。
文学研究科博士後期課程を修了された若い研究者の皆さんには奮って応募してくださることを願います。
詳しくはこちらをご覧下さい。
京都大学アジア研究教育ユニットの一事業として、ハワイ大学マノア校における英語の語学研修を実施いたします。
参加希望者は、以下の募集案内にしたがって申込みをしてください。
1.NICE
NICE(New Intensive Courses in English)は、ハワイ大学が英語を母語としない学生のために継続的に実施しているプログラムです。
プログラムの詳細は、別紙をご覧ください。なお参加者は、参加決定後6月6日(月)までに、以下のホームページからNICEへの正式な申し込みと授業料の支払いを完了することが求められます。
http://www.nice.hawaii.edu/apply/NICE_shortterm.asp
2.実施期間
2016年7月31日(日)~8月20日(土)
(ただし、語学研修は2016年8月1日~8月18日)
※ 自己都合による日程の変更はできません。
3.応募資格
・本学の正規学生(休学中の者を除く)で、文・教育・経済・農(食料・環境経済学科/大学院生物資源経済学専攻)の各学部・大学院または、経営管理大学院、アジア・アフリカ地域研究研究科に所属する者
・渡航に際してビザ(査証)の申請が不要な者、または申請が必要な者でビザの取得が確実な者
・TOEFLのスコアがiBT68/ITP520以上、またはIELTSのスコアが5.5以上の者(あるいは、これに相当する英語力を有するもの。)
・原則として2016年5月23日(月)午後6時15分から開催される参加者説明会(文学部新館第6講義室)への参加が可能な者
※ 参加者には、本プログラム終了後、成果報告会、留学説明会等への参加を求めます。
4.募集人員
4名(応募者多数の場合は、選考を行います。)
5.費用等
授業料: $1045(自己負担)
海外旅行保険: 16,000円程度(自己負担)
(参加者は海外旅行保険への加入が義務づけられています。)
渡航費用: 航空券を本プログラムが手配します。(費用は本プログラムが負担、ただし自己都合によるキャンセルや変更によって生じた費用は自己負担)
宿泊費: ホームスティ先を本プログラムが手配します。費用は15万円~20万円程度(2食付き)で、自己負担。
その他: パスポートの申請にかかわる費用(有効なパスポートがない場合)、教科書代、文房具代、滞在期間中の交通費や昼食代等(自己負担)。
6.応募書類
・応募申請書
・IELTSまたはTOEFLのスコア証明書(写しも可)(あるいはそれに相当する書類)
・本プログラムへの参加目的(A4サイズで1枚程度、日本語)
※ 応募申請書は、
http://www.kuasu.cpier.kyoto-u.ac.jp/application/application-procedures/より書式1-1をダウンロードしてご使用ください。項目5には「ハワイ大学マノア校」(大学名のみで結構です)、項目6には「ハワイ大学マノア校・なし・修了証が授与される」と記入してください。
※ 上記の他、参加決定後に数点の書類(パスポートの写し、海外留学誓約書、等)の提出が求められます。また、帰国後は報告書の提出が必要です。
7.提出先・提出期限
〒606-8501
京都市左京区吉田本町 京都大学大学院文学研究科内(文系学部校舎101号室)
京都大学アジア研究教育ユニット支援室
(郵送の場合は、封筒に「ハワイ大学語学研修申し込み書類在中」と朱書きしてください。)
受付時間: 月~金 10:00~12:00/13:00~16:00
電話: 075-753-2734
E-mail: hawaii_nice*bun.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
2016年5月12日(木)16時00分 必着
8.問い合わせ先
京都大学アジア研究教育ユニット支援室(向井宛)
電話: 075-753-2734
E-mail: mukai.yukari.8v*kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
★募集説明会を開催します
場所: 文学部新館 第6講義室
教官 | 上原 麻有子 | 種別 | 講義 学部(2回生以上) |
曜日・時限 | 前期 火・5 | 教室 | 総合研究2号館 第8講義室 |
題目 | 日本哲学史講義1 | ||
概要・目的 | 日本哲学史を①近代初頭から西田幾多郎まで、②京都学派の二部に分けて日本哲学の形成過程を概観し、さらに、これまで論じられてきた主要問題を通して日本哲学のあり方、意義について検討する。このようにして日本哲学史についての理解を深めることが、授業の目的である。 | ||
内容 |
以下のような課題に基づき、各課題につきおよそ次の回数で授業を進める予定である。
①「日本哲学」とは何か【1回】
②近代初頭から西田幾多郎までの哲学史と哲学研究方法の特徴【5回】
③西田幾多郎【3回】
④京都学派【2回】
⑤三木清、戸坂潤【3回】
|
||
テキスト・参考文献 | 授業中に紹介する |
教官 | 上原 麻有子 | 種別 | 講義 学部(2回生以上) |
曜日・時限 | 後期 火・5 | 教室 | 総合研究2号館 第8講義室 |
題目 | 日本哲学史講義2 | ||
概要・目的 |
京都学派とその周辺の哲学者の思想を、いくつかのテーマを追う形で考察することが、この授業の目的である。さらに、講義で考察する日本哲学の問題が、私たち各自の経験においてどのような意義をもつのか、その経験とどのように結びつき得るのかについても検討する。
|
||
内容 |
以下のような課題(日本哲学史上の主要問題)を講義では扱うが、1課題に充てる講義の回数は2~3回である。
①偶然と運命
②生と死
③人間関係
④風土
⑤日本語と哲学
⑥日本における主体とsubject
|
||
テキスト・参考文献 | 授業中に紹介する |
教官 | 上原 麻有子 | 種別 | 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院 |
曜日・時限 | 前期 水・3 | 教室 | 文学部新館 第6講義室 |
題目 | 西田幾多郎の行為的直観―表情の問題を探る | ||
概要・目的 |
西田幾多郎は、現象学のような西洋の「身体」に関する先駆的研究とは無関係に、独自の「身体論」を形成したと言える。これは「行為的直観」という論理で表されたものである。講義では、人間存在のもっとも高度な表現機関である「顔」とその「表情」に注目し、「行為的直観」により「表情」の現れ方について検討する。またこの検討を通して、「行為的直観」では、身体一般の表現や顔の表情が、説明し尽くせないということを明らかにする。さらに、その不足する点を和辻哲郎の倫理学における存在の「共同性」などを参考に補足説明し、より完成した身体論を模索する。以上のような考察手順により、西田哲学を再解釈することが、この講義の最終的な目的である。
|
||
内容 |
以下のような課題を通して考察を深めてゆく。各課題に充てる予定の回数を、【 】内に示しておく。
①西田哲学を再解釈するという問題【1回】
②「行為的直観」という身体論の形成と展開【2回】
③身体の一表現機関としての「顔」-「手」との比較【2回】
④「顔」の「表情」の曖昧性【3回】
⑤和辻の「共同性」と西田の「作り作られる」身体としての「私」と「汝」【3回】
⑥「歴史的身体」としての「顔」、および「表情」【3回】
①西田の人称表現、「私」「我」「汝」や「自己」、これに関連する用語「自覚」と、その英訳、仏訳とを比較し、翻訳上の問題を示す。(すでに出版されているものを参照。)
②西洋哲学史における「人称」と「自己」の問題の概観。
③仏教概念としての「自己」から西田が得たものは何か。
④西洋の哲学者による「人称」と「自己」を西田はどのように再解釈したのか。
⑤西洋語の「自己」の「再帰的」性質がもたらした西田の論理構築への影響
|
||
テキスト・参考文献 | 授業中に指示する |
教官 | 上原 麻有子 | 種別 | 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院 |
曜日・時限 | 後期 水・3 | 教室 | 文学部新館 第6講義室 |
題目 | 九鬼周造の「偶然」と「名」-哲学から文芸論への展開 | ||
概要・目的 |
九鬼周造の思索は、「いき」の哲学的説明を端緒とし、それが「偶然性」を生み出し、さらに文芸における押韻論へと展開したと概観することができる。講義では、九鬼における「固有名」の問題に注目する。「名」の問題は『「いき」の構造』での「いき」の分析の方法論にも関わっている。その「序説」で「いき」の理解を唯名論の方向に向けると述べられているからだ。しかし、この方向で、九鬼の目指した「いき」の具体的・事実的な存在は、会得され、説明されることが完全にできたのかという疑問が残る。講義の概要は、次のようなものとなる。①「いき」の解釈と説明を、偶然性の哲学に含まれる「名」の問題につなげ、「二元の邂逅」という観点から、「名」の偶然性について検討する。②次に、この問題を固有名において考え、二元の関係を探り、意味というものの意義とアイデンティティーの問題を検討する。③さらに、文芸論における詩作の問題においても、「二元の邂逅」について考えることができる。偶然が織りなす詩の音と意味の世界について、ヴァレリーの詩学や田辺元による象徴についての詩作などと比較しながら論じる。
|
||
内容 |
以下のような課題を通して考察を深めてゆく。各課題に充てる予定の回数を、【 】内に示しておく。
①『「いき」の構造』における唯名論の意義【2回】
②九鬼のエッセー「自分の苗字」に見る固有名の問題【2回】
③固有名と偶然性、固有名と必然性【4回】
④偶然性の哲学(二元の邂逅)から説明する名、存在、アイデンティティー【3回】
⑤偶然性の哲学から発展する詩作、押韻論【3回
|
||
テキスト・参考文献 | 授業中に紹介する |
教官 | 氣多 雅子 | 種別 | 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院 |
曜日・時限 |
後期 火・4
|
教室 | 第10演習室 |
題目 | 西田幾多郎・清沢満之・井筒俊彦における哲学と宗教 | ||
概要・目的 |
西田幾多郎、清沢満之、井筒俊彦の思想において、哲学と宗教の関係がどのように考えられているかを考察する。それによってそれぞれの哲学思想の意義を明らかにしたい。
|
||
内容 |
およそ以下のようなスケジュールで進める予定であるが、研究のなまの成果を伝えることを主眼とするので、スケジュール通りにゆかないこともありうる。
(1)授業のテーマについて
(2)(3)清沢満之の宗教哲学思想について
(4)(5)清沢満之における宗教と哲学
(6)西田幾多郎への清沢満之の影響
(7)西田幾多郎と清沢満之における宗教と哲学
(8)(9)井筒俊彦の東洋哲学について
(10)(11)西田幾多郎と井筒俊彦における宗教と哲学
(12)宗教体験の意味
(13)(14)西田幾多郎の宗教論
(15)まとめ
なお、フィードバックの方法は授業中に説明する。
|
||
テキスト・参考文献 | 授業中に紹介する |
教官 | 林 晋 | 種別 | 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院 |
曜日・時限 | 前期 月・5 | 教室 | 第6講義室 |
題目 |
ITと哲学の相即
|
||
概要・目的 |
IT(情報技術)は社会を根底から変えつつある。そのため人文社会学の様々な分野で「社会と情報技術」や「人間と情報技術」の問題が検討され議論されている。たとえば情報社会論、情報倫理学、情報の哲学などである。これらは、人文社会学の諸学が、その学問の立場の中からITという新しい技術的・社会的存在を理解するものである。一方で、WEB登場後には、IT技術者が、自分たちが持つ技術により社会の根幹を変革できるという希望と期待が生まれた。その典型は、Google社の活動に見ることができる。これはITという技術からの社会への働きかけである。
本講義の目的は、このどちらの立場とも異なり、これらの反対方向の二つの「現象」の背後にある「形而上学的仕組み」とでもいうべきものの存在を明らかにすることである。それは、何故ITは他の技術に比べて容易に「社会的」になってしまうのかの理由を、哲学とITの構造的類似性の観点から説明しようという試みである。取り上げるテーマは、プラトン・アリストテレス形而上学とオブジェクト志向アーキテクチャから、マックス・シェーラーの実質倫理学とGoogle検索、西谷啓治の回互的連関とNFSネットワーク・ファイル・システムなどであり、これらの構造的な類似性をITと哲学の双方の概念を説明し、また、関連付けることにより明らかにする。
|
||
内容 |
次の項目をそれぞれ2-3回講義する。
1.導入:様々な情報社会論・情報技術論とIT社会変革運動
2.存在:プラトン・アリストテレスの形而上学とJava言語(オブジェクト志向)
3.連続:西谷の回互とNFS―京都学派とITの相即の理由
4.倫理:シェーラーの実質倫理学とGoogle Page Rank
5.現存在:HCI(Human Computer Interaction)が「存在と時間」をモデルにする理由
6.Umwelt:ユクスキュルの環世界(Umwelt)とロボット工学
7.他の思想・研究との比較:L. Floridi The 4th Revolutionなど。
項目のオーダーは、この通りではない。たとえば、7は1の導入の後に行う可能性も高い。
各項目とも、哲学とITの基本的知識の解説を行い、その上で、両者を結び付ける。できれば、どちらかの知識を持っていると理解に助けになるが、基本的にはどちらも知らなくても理解できるように講義する。
また、各講義の終わりに5分ほど時間を取り、質問票に質問を書いてもらい、次回の冒頭に、それに答える。
|
||
テキスト・参考文献 | 授業中に指示する。 |
教官 | 岡田 勝明 | 種別 | 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院 |
曜日・時限 | 後期 火・3 | 教室 | 第5講義室 |
題目 | 身体と直接知・・・西田哲学と西谷啓治 | ||
概要・目的 |
西田哲学において、「直接経験」が「身体」を通して語られるようになったところに、その考察は徹底した。すなわち、「哲学」として、「知る」ということがいかなることかを、西田は討究し続けたが、その思惟の到達へと向かわしめたものが、「身体」への注目であったと考えられる。 「身体」の意義において、「世界から考える」という立場が確立し、「作られて作る」ということも、「物となって考え、物となって行う」という考えも開けてきたのであろう。そこで成立する「知」は、さらに西谷啓治の「空の立場」において、いわば、透けて見える。西谷の最後の論文「空と即」を手がかりに、「空」において解明しうる「身体」を考えてみたい。
その解明は、さらに「悲哀」ということと関わる。「身体」は「情意」をも映すからである。そもそも「知」がどこから成立するかという問題とも関わるところで、鈴木大拙にも言及する。
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内容 |
第一週~第四週 後期西田哲学における「身体論」
第五週~第八週 論文「空と即」における「情意」を知る「知」
第九週~第十週 田辺元における「身体」への注目
第十一週~第十二週 西田・田辺論争における焦点としての問い「哲学とは何か」
第十三週~十五週 大拙から見た、西田・田辺
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テキスト・参考文献 | 授業中に紹介する。講義に必要なテキストは、そのつどコピーを配布する。 |
教官 | 田中 久文 | 種別 | 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院 |
曜日・時限 | 前期集中 | 教室 | 未定 |
題目 | 京都学派の哲学ーその現代的意義ー | ||
概要・目的 |
京都学派の哲学者(西田幾多郎、田辺元、九鬼周造、三木清、高山岩男、西谷啓治ら)とその周辺の哲学者(和辻哲郎、高橋里美ら)の思索を、自然観、時間論、他者論などテーマ別に振り返る。特に彼らの間の対立点を浮き彫りにしながら、日本の近代哲学をできる限り立体的に把握し、そこから今日にも活かせる可能性を取り出していく。
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内容 |
1.絶対無 (西田・田辺・高橋の対立点)
2.弁証法 (「自己限定」か「絶対媒介」か)
3.自然観 (「物質の弁証法的展開」か「主客の弁証法的統一」か)
4.時間論 (「共同体的時間」か「絶対転換」か)
5.歴史哲学(「唯物史観」か「多元的歴史観」か)
6.他者論 (「間柄」か「絶対他者」か)
7.宗教哲学(「直観」か「行」か)
8.芸術哲学(「ポイエシス」か「象徴」か)
(1テーマあたり1~2回の授業をする予定)
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テキスト・参考文献 |
田中久文 『日本近代哲学入門(仮題)』(筑摩書房)(2015年3月にちくま学芸文庫から刊行予定
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教官 | 林 晋 | 種別 | 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院 |
曜日・時限 | 後期 水・5 | 教室 | 第8講義室 |
題目 | 京都学派、ある思想の系譜2:西田幾多郎、田辺元、西谷啓治 | ||
概要・目的 |
2014年度後期と同じテーマであるが、2014年度には十分議論ができなかった西田哲学の田辺哲学、西谷哲学への影響に重点を置いて講義を進める。
西田幾多郎と田辺元、西田幾多郎と西谷啓治が比較議論されることは多い。しかし、田辺と西谷というテーマは、今まで、殆んど取り上げられることがなかった。しかし、この二人は、ドイツに留学して同じハイデガーに師事し、その後、ハイデガー哲学との対峙が、その哲学の重要な柱となったという共通点をもち、個人的にも非常に近い関係にあったことが知られている。この二人の間に哲学的関係性がないと想定することは奇妙なことである。
それにも拘わらず、この二人の対比が成されなかった理由は、この両者の哲学が表面上は「対立」しているからであろう。田辺哲学と西谷哲学は一見大きく異なるが、実はその関係は表・裏の関係にある。種の論理の研究に当時の数学基礎論の連続体論が大きな役割を果たしていたように、田辺哲学は「数理を中心とする自然科学と切り離せない哲学」という新カント派マールブルグ学派的性格をもつ。一方で、西谷哲学の柱の一つは、自然科学的世界観がもたらす価値体系の喪失を主題とするニヒリズム論である。
これだけを見れば、両者は水と油といえるのであるが、この田辺哲学の「数理哲学的性格」を西谷が誰よりも深く理解していたことを考慮すれば、実は、この水と油の関係が、表と裏の関係として見えてくるのである。
例えば、西谷の「回互構造」は、局所的にみれば、田辺の種の論理における「切断構造」に形態的に非常に近い。しかし、大域的にみれば、西谷では、田辺の種を中心とする「種と個」のトポロジーが、回互という対等な関係に置き換えられることにより「中心」が消される。この様に解釈すれば、西谷哲学の多くは田辺哲学の裏返しとして理解することさえできるのである。
講義では、この様な田辺、西谷の関係を、両者に大きな影響を与えた西田哲学、特に、不連続の連続、一般者の自己限定、述語的論理主義などの思想、そして、西田とともに両者の師でありかつ乗り越えるべきものであったハイデガー哲学との対比を通して分析する。
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内容 |
次の項目を、それぞれ1-3回講義する。ただし、B, Cを分離せず、Aの一部にすることもある。
A.導入部
A0.西谷哲学:ニヒリズム論と回互・空の思想を中心として。
A1.田辺哲学:種の論理以後を中心として。
A2.西田哲学:不連続の連続、述語的論理主義、一般者の自己限定について。
A3.田辺・西谷哲学における西田の影響
A4.田辺・西谷哲学におけるハイデガーの影響。
A5.歴史的背景:新カント派からハイデガー後期哲学まで
B.分析部
B1.田辺の切断と西谷の二つの部屋:局所構造
B2.回互と個・種・類のトポロジーと西田哲学:大域構造
B3.世界思想史的背景:パース、ベルグソンの「連続論」
C.総合部
C1.西田・田辺・西谷を貫く「一つの伝統」は見いだせるか。
毎回最後の5分程度に質問票を書いてもらう時間をとる.次回に,それの主なものに答える。
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テキスト・参考文献 |
授業中に紹介する。教科書は使わないが、毎回、詳細な講義資料を作成し、それを講義のサイトで公開する。
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教官 | 上原 麻有子 | 種別 |
4回生のみ
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曜日・時限 | 通年 金3・4 | 教室 | 日本哲学史研究室 |
題目 | 卒論演習 | ||
概要・目的 |
授業の目的は次の通りとする。①日本哲学の分野における論文の書き方(表現、論証、資料の調査・活用など)を習得する。②研究報告を行い、口頭による発表・議論の仕方を習得する。③卒業論文を作成する。
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内容 |
授業は、履修者の卒業研究発表とそれに関する議論をもとに進められる。最初はまず、学術論文の書き方について教師の側から指導する。以降、履修者は前期に研究経過報告を、また後期には最終的な報告を、それぞれ口頭で行う。
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テキスト・参考文献 | 授業中に紹介する | ||
その他 | 日本哲学史専修の4回生以上については、必修とする。 |
教官 | 林 晋 | 種別 | 演習 学部(3回生以上)・大学院 |
曜日・時限 | 通年 金・2 | 教室 | 林研究室 |
題目 | 田辺元を読む | ||
概要・目的 |
手稿・日記などの一次資料を通して過去の偉大な思索者の思想を読み解く.読み解く対象は,哲学者田辺元の種の論理が誕生した昭和9年の特殊講義「認識の形而上学」の講義準備ノートである.これは田辺の特殊な筆跡のため没後50年間,田辺哲学の専門家にも読めなかった史料だが,本演習を通して開発された「ITツールを利用する協同翻刻」の手法により,田辺哲学を理解していない学部学生でも十分翻刻ができるようになっている.また,そのことにより従来の田辺哲学像,特に「種の論理」の解釈が大きく変わりつつある.つまり,演習自体が最前線の研究なのである.この演習の目的は,このような史料とITに基づく思想史研究の面白さを経験してもらい,その手法を身につけてもらうことであり,日本哲学史を専攻していなくても,史料研究に興味をもつすべての人に役立つ演習となることを目指している。
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内容 |
まず史料の背景を説明する講義を行い,その準備のもとで演習を行う.史料読みの演習では,史料のオリジナルではなく,その電子画像を使かい,難解な崩し字を読むために,歴史史料研究用のツールSMART-GSを使う.出席者の知識や能力に応じて,講義と演習の比重は変化する.史料2枚(原稿用紙2枚)程度を,2名のチームで担当し,1チームが2,3週を担当することを計画しているが,参加者の人数などで変化する。
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テキスト・参考文献 |
http://sourceforge.jp/projects/smart-gs/(演習に使うITツールのページ)
http://kyoto-gakuha.info/(演習の成果が公開されるデジタル・アーカイブ)
http://www.shayashi.jp/xoopsMain/html/modules/wordpress/index.php?p=234(本演習で過去に得られた成果を紹介している岩波「思想」の記事)
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その他 |
手稿分析などに史料分析用ソフトウェアSMART-GS http://sourceforge.jp/projects/smart-gs/を多用する.
講義参加者用のノートPCを数台用意しているが,自習などを考慮し自分のPCを持ってくるとよい.データなどは,外付けハードディスクに入れて貸与する.
この演習の成果は,京都学派アーカイブhttp://kyoto-gakuha.infoを通して広く京都学派の研究者に公開されている.学問の最前線に貢献する楽しさを味わって欲しい。
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教官 | 芦名 定道 | 種別 | 演習 学部(3回生以上)・大学院 |
曜日・時限 | 前期 水・4 | 教室 | キリスト教学研究室811号室 |
題目 | 日本・アジアのキリスト教──無教会キリスト教の系譜(3)── | ||
概要・目的 |
日本・アジアのキリスト教の歴史を振り返りつつ、その新しい思想的可能性を探ることは、日本におけるキリスト教思想研究にとって重要な意味を有している。この演習では、年度や学期を超えて、無教会キリスト教の思想家たちを順次検討してゆくことによって、近代キリスト教思想の重要な局面の解明がめざされている。今年度前期は、昨年に引き続き、無教会キリスト教における内村鑑三の後継者の一人である、矢内原忠雄のテキストを読み進める。
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内容 |
初回の授業では、本演習のオリエンテーションを行い、演習の目的や進め方を確認する。
二回目以降は、昨年度後期の演習で扱った、矢内原忠雄の『国家の理想──戦時評論集』(岩波書店)の内、「自由と自由主義」「無教会主義論」「宗教改革論」「日本の基督者平民に告ぐ」「民族と平和のために」「国家の理想」「前十年と後十年」「社会の理想」「基督教の主張と反省」などの論考を、担当者の解説を通して、順番に精読してゆく。
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テキスト・参考文献 | 授業中に紹介する | ||
その他 |
受講者は、毎時間のテキストの予習と演習への積極的参加が求められ、特に前期後期各一回以上の発表担当が課せられる。演習に関わる質問は、オフィスアワー(金3・4)を利用するか、メール(アドレスは、授業にて指示)で行うこと。
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教官 | 芦名 定道 | 種別 | 演習 学部(3回生以上)・大学院 |
曜日・時限 | 後期 水4 | 教室 | キリスト教学研究室811号室 |
題目 | 日本・アジアのキリスト教──無教会キリスト教の系譜(4)── | ||
概要・目的 |
日本・アジアのキリスト教の歴史を振り返りつつ、その新しい思想的可能性を探ることは、日本におけるキリスト教思想研究にとって重要な意味を有している。この演習では、年度や学期を超えて、無教会キリスト教の思想家たちを順次検討してゆくことによって、近代キリスト教思想の重要な局面の解明がめざされている。今年度後期は、昨年の内村鑑三、今年度前期の矢内原忠雄に引き続き、矢内原とともに無教会キリスト教における内村鑑三の後継者の一人である、南原繁のテキストを読み進める。
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内容 |
初回の授業では、本演習のオリエンテーションを行い、演習の目的や進め方を確認する。
二回目以降は、南原繁『国家と宗教』(1942年)を冒頭から、担当者の解説を通して、順番に精読してゆく。
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テキスト・参考文献 | 使用するテキスト(『南原繁著作集・第一巻』岩波書店)については、コピーを配布する。 | ||
その他 |
受講者は、毎時間のテキストの予習と演習への積極的参加が求められ、特に前期後期各一回以上の発表担当が課せられる。演習に関わる質問は、オフィスアワー(金3・4)を利用するか、メール(アドレスは、授業にて指示)で行うこと。
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教官 | 藤田 正勝 | 種別 |
2回生以上
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曜日・時限 | 前期 水・4 | 教室 | 第9演習室 |
題目 | 田辺元の「種の論理」について | ||
概要・目的 |
「種の論理」と呼ばれる田辺元の論文群は、その発表以後、「田辺哲学」という表現がされるようになったことからも見てとれるように、田辺元の思想の発展のなかで、きわめて重要な意味をもつ。これらの論文を読み解くことによって、田辺哲学の本質と意義を明らかにしたい。
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内容 |
最初に田辺元の生涯と思想について簡単に紹介する。とくに、「種の論理」の諸論文を執筆するに至るまでの過程を見ておきたい。
そのあと、『田辺元哲学選I 種の論理』(岩波文庫)に収録された「種の論理の意味を明にす」などの、「種の論理」に関わる主要論文を読み進め、田辺哲学とは何か、日本の哲学の歴史のなかでそれはどのような意味をもつのか、などを明らかにしていきたい。
各回、担当者の報告をもとに、全員で議論を行うことによって、理解を深めたい。
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テキスト・参考文献 | 『田辺元哲学選I 種の論理』(岩波文庫 | ||
その他 |
『田辺元哲学選I 種の論理』(岩波文庫)の「解説」を予め読んでおくこと。
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教官 | 太田 裕信 | 種別 |
2回生以上
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曜日・時限 | 後期 木・2 | 教室 | 第3演習室 |
題目 | 近代日本哲学購読 | ||
概要・目的 |
本購読では、近代日本哲学の諸論文の中から、九鬼周造(1888-1941)の「驚きの情と偶然性」(1939)、和辻哲郎(1889-1960)の「日本語と哲学の問題」(1929、1935加筆)の2つを選び、読解する。西洋哲学と日本文化の素養をともに持ちあわせた九鬼周造は、多くの哲学者の理論を参照しながら、独自の哲学を形成している。上記の九鬼の論文を読むことは、その九鬼哲学全体への入門となるであろう。和辻哲郎もまた西洋哲学、東洋思想、日本思想についての深い素養のもとに、独自の倫理学を形成した人物である。上記の和辻の論文の購読を通じて、普遍性を求める哲学という営みと日本語という言語の特殊性の関わりを考えてみたい。回ごとに一節あるいは数ページを精細に読んでいく。読解した次の回に、受講者には読んだテキストの内容の要約とその内容の背景となる基礎知識や関連事項について発表してもらう。さらに、この発表を踏まえて討論を行い、論文を読み進めていく。
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内容 |
1-2講(計2回) オリエンテーション
3-8講(計6回) 九鬼周造「驚きの情と偶然性」
9-14講(計6回) 和辻哲郎「日本語と哲学の問題」
15講(計1回) まとめ
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参考書等 |
九鬼周造『驚きの情と偶然性』(岩波書店)(『九鬼周造全集』第3巻所収)
和辻哲郎『日本語と哲学の問題』(岩波書店)(『和辻哲郎全集』第4巻所収)
上記の2つの論文のコピーを配付する。
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その他 |
教官 | 日髙 明 | 種別 |
2回生以上
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曜日・時限 | 前期 月・3 | 教室 | 第9演習室 |
題目 | 『善の研究』講読 | ||
概要・目的 |
「明治以後に邦人のものした最初の、また唯一の哲学書」(高橋里美)と評された西田幾多郎の『善の研究』は、幅広い読者を得て、日本哲学史上に強い影響を残した。本基礎演習では、この『善の研究』を精読する。回ごとに一章を取り上げ、一文一文を精細に読んでいく。「講読」であるので、『善の研究』のコンテンツそのものよりも、「いかに読むか」ということを重視する。そのため受講者には、文章を解釈するにあたってたすけとなる基礎的な知識や関連事項についての手短な発表を課し、この発表を踏まえてディスカッションを行う。発表やディスカッションを通して、たんなる情報のインプットに終わらない「読む」経験を、みなで積んでいきたい。
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内容 |
『善の研究』全四編のうち、とくに第一編「純粋経験」と第二編「実在」を中心に読み進める。
第一回:オリエンテーション
第二回:『善の研究』の成立と構成
第三回から第六回:第一編「純粋経験」
第七回から第十一回:第二編「実在」
第十二回から第十四回:第三編「善」および第四編「宗教」
第十五回:まとめ
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教科書 |
西田幾多郎『善の研究』(岩波文庫)ISBN:978-4-00-331241-4(極力、岩波文庫の最新版(藤田正勝注解)を用意すること。
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その他 |
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2016年度 講義題目
特殊講義 | 氣多雅子 | 前期火4 | 京都学派の哲学における神秘主義研究について | [授業の概要・目的]京都学派の哲学思想において、神秘主義の研究がどのような位置を占め、どのような意義をもっているかを明らかにしたい。
[授業計画と内容]およそ次のようなスケジュールで進める予定であるが、研究のなまの成果を伝えることを主眼とするので、スケジュール通りにいかないこともありうる。 |
特殊講義 | 氣多雅子 | 後期火4 | 西田幾多郎の後期哲学思想 | [授業の概要・目的]西田幾多郎の後期哲学思想において、歴史的世界の問題がどのように探求されているかを、理解する。西田の思想の宗教哲学的意義を考察することが最終的な目的である。
[授業計画と内容]およそ以下のようなスケジュールで進める予定であるが、研究のなまの成果を伝えることを主眼とするので、スケジュール通りにゆかないこともありうる。 |
特殊講義 | 芦名定道 | 前期水2 | キリスト教思想研究入門A | [授業の概要・目的]この特殊講義は、すでに系共通科目「キリスト教学講義」を受講し、キリスト教思想研究に関心のある学部生、あるいはキリスト教研究の基礎の習得をめざす大学院生を対象に行われる。キリスト教思想研究を目指す際に身につけておくべき事柄について、またいかなるテーマをどのように取り上げるのかについて、解説 を行う。
[授業計画と内容] 本年度前期のテーマは、「現代キリスト教思想史──弁証法神学から1960年代」である。初回のオ |
特殊講義 | 芦名定道 | 後期水2 | キリスト教思想研究入門B | [授業の概要・目的]この特殊講義は、すでに系共通科目「キリスト教学講義」を受講し、キリスト教思想研究に関心のある学部生、あるいはキリスト教研究の基礎の習得をめざす大 学院生を対象に行われる。キリスト教思想研究を目指す際に身につけておくべき事柄について、またいかなるテーマをどのように取り上げるのかについて、解説 を行う。
[授業計画と内容]本年度後期のテーマは、「ポストモダン(1970年代以降)のキリスト教思想」である。初回のオリ |
特殊講義 | 杉村靖彦 | 前期水4 | 〈われわれ〉の悪 | [授業の概要・目的]悪の問いは、哲学的思索にとっても、宗教的信仰にとっても、御し難い躓きの石であるとともに、かえってそれゆえにこれらを突き動かす源泉となってきた。そのような見地から、昨年度は悪の問いの思想史を通覧したが、本年度は、その際に十分に扱えなかった人間の集団性・共同性にまつわる悪について、その思想的系譜をたどっていく。 その際に手掛かりになるのが、「われわれ」というあり方である。「われわれ」は集団の結束の表現であると同時に、他者排除の原理ともなりうる。この両義性とそこに内属する固有の悪に迫る思索を哲学・思想史の内に求め、それらを紹介しながらこの問題を考えていきたい。[授業計画と内容]1. 悪の問いと<われわれ>という次元:問題の提示と説明【2回】 2.「根元悪」の間主観的展開(カント、ナベール)【3回】 3.「承認の欲望」とその影(ヘーゲル、コジェーヴ、ジラール、テイラー)【3回】 4.「集合表象」と「閉じた社会」(デュルケム、ベルクソン) 【3回】 5.「私たち」の閉塞とそれを超えるもの(ヴェイユ、レヴィナス、リクール)【3回】 7. 総括 【1回】 なお、最後の授業は、本学期の講義内容全体をめぐる質疑応答と議論の場とし、講義内容の受講者へのフィードバックを図る。
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特殊講義 | 杉村靖彦 | 後期水4 | 田辺哲学研究 | [授業の概要・目的]田辺元の哲学的思索は、その異様なまでの凝縮度と彼固有の論理への偏愛によって異彩を放っている。田辺は西洋哲学の最前線の動向、諸学問の最新の成果を飽くことなく摂取し、歴史的現実にもそのつど敏感に反応しつつ、それら全てに自前の思索によって緊密な総合を与えるべく、生涯血の滲むような努力を続けた。彼の濃密にすぎる文章はそのようにして生み出されたものである。この凝縮体を丁寧に解きほぐし、そこに封じ込められたさまざまな展開可能性を切り出すことによって、今日のわれわれがリアルな接触をもちうるような形で語り直すこと。それが本講義の狙いとするところである。本年度は、1934年に始まる「種の論理」を扱い、同時期のヨーロッパと日本の思想動向や時代状況と連動させながら、その生成・変遷過程を辿っていく。
[授業計画と内容] ① 西田哲学との相互批判・相互影響、および他の日本の哲学者たちとの関係 なお、最後の授業は、本学期の講義内容全体をめぐる質疑応答と議論の場とし、講義内容の受講者へのフィードバックを図る。 |
特殊講義 | 岩田文昭 |
前期月5 |
浄土教の宗教哲学 | [授業の概要・目的]この講義の目的は、浄土教について、哲学的思索を展開した思想家を取り上げ、宗教哲学のあり方を考察するものである。浄土教という個別の歴史宗教について哲学的考察することの意義を探求することで、現代における宗教哲学の意義の一端を明らかにしてゆく。 授業では、浄土教の展開という歴史的文脈を抑えながら、その中での思想家の思索の意義を闡明にする。[授業計画と内容]以下の各項目について講述する。各項目には、受講者の理解の程度を確認しながら、【 】で指示した週数を充てる。各項目の講義の順序は固定したものではなく、担当者の講義方針と受講者の背景や理解の状況に応じて、講義担当者が適切に決める。1.本講義の視座と問題意識【1週】 2.大乗仏教における浄土教思想【1週】 3.法然と親鸞の思想構造【2週】 4.清沢満之の宗教哲学【2週】 5.近角常観における浄土教と哲学【2週】 6.西田幾多郎と鈴木大拙における浄土教【2週】 7.武内義範の宗教哲学【2週】 8.三木清の宗教哲学【1週】 9.長谷正当の宗教哲学【1週】 10. 総括とまとめ【1週】 |
演習 | 安部浩 | 水2 | フッサール『論理学研究』第六研究を読む | [授業の概要・目的]19世紀から20世紀への変わり目に、大部の哲学の専門書が刊行された。何の変哲も無い表題にもかかわらず、その数々の斬新なる所説の故に、同書は忽ち、少なからぬ支持者ー「ミュンヘン現象学派」、シェーラー、ハイデガー等ーを贏ち得た。 この「現象学」宣言の書、『論理学研究』の掉尾を飾る第六研究を読み進めていくことで、われわれは、意識の志向性の構造分析や、明証と真理との相関関係、および感性的・範疇的直観の区別に関する考察に努めることにしよう。そしてそれにより、語学・哲学上の正確な知識、及び論理的思考力に基づく原典の厳密な読解力を各人が涵養すること、そしてこの読解の過程において浮上してくる重要な問題をめぐる参加者全員の討議を通して、各人が自らの思索を深化させていくことが、本演習の目的である。[授業計画と内容]原則的には毎回、予め指名した二名の方にそれぞれ、報告と演習の記録を担当して頂くことにする。それぞれの回には、次の箇所を読む予定である。以下、原書の節番号に続いて、教科書の頁番号を示す。 1. ガイダンス 2. §1~§4(544-552) 3.§5~§6(552-560) 4.§7~§8(560-570) 5.§9~§11(570-576) 6.§12~§13(576-586) 7.§14~§15(586-595) 8.§16~§19(596-604) 9.§20~§22 (604-610) 10.§23~§24(610-616) 11.§25~§27(616-624) 12. §28~§30(625-634) 13. §31~§35(635-644) 14. 総合討論 15. フィードバック (詳細については授業中に適宜指示する) |
演習 | 杉村靖彦 |
前期 水5 |
シモーヌ・ヴェイユ『自由と社会的抑圧』 を読む(1) | [授業の概要・目的]『自由と社会的抑圧』は、政治思想家・政治活動家としての前期ヴェイユの思索の集大成というべき論考であり、彼女が工場労働に身を投じる直前の1934年に書き上げられた。そこでは、師アランの影響下で、フランス反省哲学の伝統を取り込みながら先鋭化されていく独自の自由論と、マルクス主義批判を介して人類史全体を射程に入れた社会的抑圧論が、稀有な緊張をはらみつつ連関づけられている。この論考の直後からヴェイユは独特の宗教的・神秘的思索へと旋回していくが、彼女の宗教哲学をその本来の広がりにおいて理解するためには、この論考の理解が不可欠である。 この授業では、邦訳も用いながらこの論考の前半部を通読し、その統合的な理解を得ることを目指す。[授業計画と内容]第1回‐2回 導入 テクストを読み進める上で必要な予備知識の解説を行う。 第3回‐14回 「授業の概要と内容」に記した方針に基づいて、ヴェイユ『自由と社会的抑圧』の前半1、2章を読み進めていく。各章ごとに、まず日本語訳で全体の論旨を掴み、その後で重要箇所を抜粋してフランス語で読むというやり方をとる。 第15回 読み終えた箇所全体を振り返り、疑問点等について出席者全員で討議を行う。 |
演習 | 杉村靖彦 |
後期 水5 |
シモーヌ・ヴェイユ『自由と社会的抑圧』 を読む(2) | [授業の概要・目的]『自由と社会的抑圧』は、政治思想家・政治活動家としての前期ヴェイユの思索の集大成というべき論考であり、彼女が工場労働に身を投じる直前の1934年に書き上げられた。そこでは、師アランの影響下で、フランス反省哲学の伝統を取り込みながら先鋭化されていく独自の自由論と、マルクス主義批判を介して人類史全体を射程に入れた社会的抑圧論が、稀有な緊張をはらみつつ連関づけられている。この論考の直後からヴェイユは独特の宗教的・神秘的思索へと旋回していくが、彼女の宗教哲学をその本来の広がりにおいて理解するためには、この論考の理解が不可欠である。 この授業では、邦訳も用いながらこの論考の後半部を通読し、その統合的な理解を得ることを目指す。[授業計画と内容]第1回‐2回 導入 テクストを読み進める上で必要な予備知識の解説を行う。 第3回‐14回 「授業の概要と内容」に記した方針に基づいて、ヴェイユ『自由と社会的抑圧』の後半3、4章を読み進めていく。各章ごとに、まず日本語訳で全体の論旨を掴み、その後で重要箇所を抜粋してフランス語で読むというやり方をとる。 第15回 読み終えた箇所全体を振り返り、疑問点等について出席者全員で討議を行う。 |
演習Ⅱ | 氣多雅子 杉村靖彦 |
金4・5(隔週) | 宗教哲学 基礎演習 |
[授業の概要・目的]宗教哲学に関わる基本文献を教師とチューター役の大学院生の解説を手がかりに読み進めていくことで、概論と専門研究の橋渡しになるような知識と思考法の獲得を目指す。また、4回生以上の宗教学専修在籍者は、卒論執筆に向けた研究発表を行う。 宗教学専修の学部生を主たる対象とするが、哲学と宗教が触れ合う問題領域に関心をもつ2回生、および他専修学生の参加も歓迎する。[授業計画と内容]宗教哲学の基本文献といえる著作や論文を選んで各回の授業に割り振り、事前に出席者に読んできてもらう。そして、毎回教師とチューター役の大学院生の解説をもとに、質疑応答と議論を行っていく。また、卒論向けの発表の際には、論述の仕方や文献の扱い方なども指導し、論文の書き方を学ぶための機会とする。 隔週15回の授業計画の目安は以下の通りである。第1回 オリエンテーション 第2回-7回 宗教哲学の基本文献の読解・解説・考察 第8回 卒業論文の中間発表 第9回-14回 宗教哲学の基本文献の読解・解説・考察 第15回 総括 |
演習Ⅱ | 氣多雅子 杉村靖彦 |
金4・5(隔週) | 宗教学の諸問題 | [授業の概要・目的]演習参加者が、宗教学の諸問題のなかで各人の研究するテーマに即して発表を行い、その内容をめぐって、全員で討論する。討議のなかで、各人の研究を進展させることが目的である。
[授業計画と内容]参加者が順番に研究発表を行い、それについて全員で討論する。各人の発表は二回にわたって行う。即ち、発表者は1時間以内の発表を行い、続いてそれについて討論する。発表者はその討論をうけて自分の発表を再考し、次回にその再考の結果を発表して、それについてさらに踏み込んだ討論を行う。したがって、1回の授業は前半と後半に分かれ、前半は前回発表者の二回目の発表と討論、後半は新たな発表者の一回目の発表と討論となる。 |
講読 | 加藤希理子 |
木3 |
John Hick, ”Philosophy of Religion (4th Edition)” を読む | [授業の概要・目的]この授業では、John Hickの“Philosophy of Religion (4th Edition)”を精読する。「宗教の哲学」と題された本テキストでは、特定の宗教の立場を擁護するのではなく、そこから離れて「宗教を哲学的に思考する」ことに主眼が置かれ、哲学の一部門というスタンスが貫かれている。そこでは、神の存在証明や信仰と啓示など西洋の伝統的な議論が扱われるとともに、現代の動向を踏まえ、世俗化した時代において、宗教的信念を持つことの合理性や多数の宗教の伝統がいかにして相互に歩み寄っていくかという宗教多元主義についても扱われている。また、ヒンドゥー教や仏教といった非西洋の宗教思想にも言及がなされている。本書を精読することを通じて、研究文献の基本的な読解力や分析力を身につけるとともに、異他なるもの同士の対話についても考えていきたい。
[授業計画と内容]第1回 イントロダクション 第2回~第14回 テキストの精読 第15回 まとめ |
講義 | 氣多雅子 | 前期月5 | 宗教学A(講義) | [授業の概要・目的]宗教哲学がどのように成立し、どのような必然性をもって展開してきたかを明らかにする。それを通じて、宗教とはいかなる事象であるか、現代世界において宗教哲学はいかなる課題を担うか、ということについて理解することが、この授業の目的である。
[授業計画と内容]以下のような課題について授業をする予定である。 1.神話的思惟と哲学的思惟、2.ユダヤ教とキリスト教、3.キリスト教神学の成立、4.中世における神学と哲学、5.宗教改革、6.近世における宗教的状況の変容、7.近代科学の成立と哲学、8.理神論の登場、9.宗教哲学の成立(1)、10.宗教哲学の成立(2)、11.宗教哲学の展開、 12.宗教批判の進展とニヒリズム、13.否定性をはらんだ宗教哲学、14.日本の宗教哲学、15,現代の宗教哲学の諸問題。 |
講義 | 氣多雅子 | 後期月5 | 宗教学B(講義) | [授業の概要・目的]宗教哲学がどのように成立し、どのような必然性をもって展開してきたかを明らかにする。それを通じて、宗教とはいかなる事象であるか、現代世界において宗教哲学はいかなる課題を担うか、ということについて理解することが、この授業の目的である。
[授業計画と内容]以下のような課題について授業をする予定である。1.宗教という概念(概念の成立、多義性、変容)、2.「宗教学」の成立、3.宗教学の研究分野、4.宗教史の諸研究(1)、5.宗教史の諸研究(2)、6.宗教人類学の成果(1)、7.宗教人類学の成果(2)、8.宗教社会学の成果(1)、9.宗教社会学の成果(2)、10.宗教心理学の成果(1)、11.宗教心理学の成果(2)、12.宗教現象学の成果(1)、13.宗教現象学の成果(2)、14,日本の宗教と宗教研究の現状、15.現代の宗教学の課題 |
スラブ語学スラブ文学専修 平成28年度 時間割
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
1 |
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2 |
中村唯史 演習(学・院) 「ロシア語論文講読」 文(前期・後期) |
中村唯史 語学(学部/共通) 「ロシア語(初級/中級)」 (前期・後期) |
服部文昭 講読(学部) 「ロシア語リーディング」 (前期・後期) |
中村唯史 特殊講義(学・院) 「近代ロシア文学・ソ連文化と研究の諸問題」 (前期・後期) |
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3 |
服部文昭 特殊講義(学・院) 「ロシア語学の諸問題」 総人1304演(前期・後期) |
伊藤順二 講読(学) 「ロトマン講読」 (前期・後期) |
中村唯史 講読(学・院) 「ロシア文学講読」 (前期・後期) |
スヴェトラーナ・ヴィノグラードヴァ 「ロシア語実習」(学部) (前期・後期) |
服部文昭 演習(学・院) 「古代教会スラブ語」 (前期・後期) |
4 |
大平陽一 特殊講義(学・院) 「トゥルベツコイ研究」 文(後期) |
Bogna Sasaki 語学(学・院/共通) 「ポーランド語中級」 (前期・後期) |
Bogna Sasaki 語学(学・院/共通) 「ポーランド語初級」 (通年) |
中村唯史 演習(学・院) 「チェーホフ戯曲研究」 (前期・後期) |
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5 |
ヴァレリー・グレチコ 演習(学・院) 「文学テクスト分析」 文(前期) |
小山哲 「ポーランド語講読」(学・院) (後期) |
中村唯史 講義(学部) 「ぺテルブルグ神話概観」(前期) 「オデッサ神話・思想・絵画・映画概観」(後期) |
教室については、変更の可能性もあるので、随時KULASISで確認してください
2016年3月13日 公開講演会 キリスト教の伝統とロシア文学におけるその変容
2016年1月31日 ワークショップ 東西文化の多様と共存モデル―「東方キリスト教圏」を多角的に考える学際的試み―
2015年12月21日 公開講義「20世紀ロシアとウクライナの詩と暗号記法」
2015年12月3日 ソ連映画上映会/解説トーク 「ピロスマニ」
2015年11月15日 【広報】 翻訳をめぐる散歩に出かけよう!
2015年11月12日 公開講演会「ドストエフスキー研究の現在」
СОВРЕМЕННЫЕ ПРОБЛЕМЫ ИЗУЧЕНИЯ ТВОРЧЕСТВА ДОСТОЕВСКОГО
★報告をUPいたしました
2015年6月26日 ソ連映画上映会 「UFO少年アブドラジャン」
2015年3月28日 佐藤昭裕教授 最終講義・退官記念パーティーを開催しました