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2015年度 講義題目

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 ※ 2014年度の講義題目はこちら

2015年度 講義題目

特殊講義 氣多雅子 後期火4 西田幾多郎・清沢満之・井筒俊彦における哲学と宗教 [授業の概要・目的]西田幾多郎、清沢満之、井筒俊彦の思想において、哲学と宗教の関係がどのように考えられているかを考察する。それによってそれぞれの哲学思想の意義を明らかにしたい。

[授業計画と内容]およそ以下のようなスケジュールで進める予定であるが、研究のなまの成果を伝えることを主眼とするので、スケジュール通りにゆかないこともありうる。
(1)授業のテーマについて
(2)(3)清沢満之の宗教哲学思想について
(4)(5)清沢満之における宗教と哲学
(6)西田幾多郎への清沢満之の影響
(7)西田幾多郎と清沢満之における宗教と哲学
(8)(9)井筒俊彦の東洋哲学について
(10)(11)西田幾多郎と井筒俊彦における宗教と哲学
(12)宗教体験の意味
(13)(14)西田幾多郎の宗教論
(15)まとめ
なお、フィードバックの方法は授業中に説明する。

特殊講義 芦名定道 前期水3 キリスト教思想研究入門A [授業の概要・目的]この特殊講義は、すでに系共通科目「キリスト教学講義」を受講し、キリスト教思想研究に関心のある学部生、あるいはキリスト教研究の基礎の習得をめざす大学院生を対象に行われる。キリスト教思想研究を目指す際に身につけておくべき事柄について、またいかなるテーマをどのように取り上げるのかについて、解説 を行う。[授業計画と内容] 本年度前期のテーマは、「聖書学・聖書の思想」である。初回のオリエンテーションに続いて、次のような項目について、講義が進められる。一回の講義で一つの項目が取り上げられる。

1.オリエンテーション、導入──聖書と聖書学・考古学
2.旧約聖書1──宗教史的背景
3.旧約聖書2──創造
4.旧約聖書3──契約
5.旧約聖書4──王権
6.旧約聖書5──預言
7.旧約聖書6──知恵
8.新約聖書1──新約聖書学
9.新約聖書2──神の国
10.新約聖書3──イエスの譬え
11.新約聖書4──富
12.新約聖書5──国家
13.新約聖書6──グノーシス
14.受講者による研究発表1
15.受講者による研究発表2
16.フィードバック

受講者による研究発表については、授業において打ち合わせを行い、またフィードバックの具体的なやり方についても説明を行う。

特殊講義 芦名定道 後期水3 キリスト教思想研究入門B [授業の概要・目的]この特殊講義は、すでに系共通科目「キリスト教学講義」を受講し、キリスト教思想研究に関心のある学部生、あるいはキリスト教研究の基礎の習得をめざす大 学院生を対象に行われる。キリスト教思想研究を目指す際に身につけておくべき事柄について、またいかなるテーマをどのように取り上げるのかについて、解説 を行う。

[授業計画と内容]本年度後期のテーマは、「近代キリスト教思想」である。初回のオリエンテーションに続いて、次のような項目について、講義が進められる。一回の講義で一つの項目が取り上げられる。

1.オリエンテーション、導入──近代キリスト教の歴史的状況
2.宗教改革の思想的意義
3.プロテスタント正統主義、敬虔主義、啓蒙主義
4.17世紀イギリスの思想状況
5.理神論、千年王国論
6.近代聖書学と歴史的精神
7.ドイツ古典的哲学の宗教論
8.シュライエルマッハー
9.宗教批判の系譜1──フォイエルバッハ
10.リッチュルと自由主義神学
11.宗教批判の系譜2──マルクス
12.キルケゴールと実存主義
13.トレルチと宗教史学派
14.受講者による研究発表1
15.受講者による研究発表2
16.フィードバック

受講者による研究発表については、授業において打ち合わせを行い、またフィードバックの具体的なやり方についても説明を行う。

特殊講義 杉村靖彦 前期水4 悪の問いをめぐる思想史 [授業の概要・目的]悪の問いは、哲学的思索にとっても、宗教的信仰にとっても、御し難い躓きの石であるとともに、かえってそれゆえにこれらを突き動かす源泉となってきた。しかし、この問いのあり方は、それぞれの時代とその歴史的状況によって大きく異なっている。そして、現代のわれわれは、これまで人間が悪に面して作り上げてきたさまざまな処し方を引きつぎつつも、全く新たな状況に置かれてそうした処し方が効力を失い、悪の問い自体の輪郭を十分に眺望できないというもどかしさを抱えている。こうした中で、本講義では、悪の問いへの取り組みの変遷という視点から、古代から現代までの西洋思想史を総覧し、この問いが宗教哲学の試金石ともいうべき切実な思索の場となってきたことを示してみたい。[授業計画と内容]

1. 悪の問いと宗教哲学:問題の提示と説明【2週】

2.「なぜ悪があるのか」:ギリシャ的伝統とヘブライ的伝統の交差
(ソクラテス、プロティノス、アウグスティヌス)【2週】
3.「形而上的悪」とその失権:神義論的パラダイムとその問い直し
(ライプニッツ、ヴォルテール)【2週】
4.「なぜ私は悪を犯してしまうのか」:根元悪とその思弁的深化
(カント、シェリング)【2週】
5.「なぜ私は悪を被るのか」:世界戦争の世紀と犠牲者の視点
(ナベール、ジャンケレヴィッチ、レヴィナス)【2週】
6.「悪はどこにあるのか」:悪の極大化と不可視化の相即
(アーレント、デリダ、デュピュイ) 【3週】
7. 総括 【1週】
8. フィードバック【1週】

 

特殊講義 杉村靖彦 後期水4 田辺哲学研究 [授業の概要・目的]田辺元の哲学的思索は、その異様なまでの凝縮度と彼固有の論理への偏愛によって異彩を放っている。田辺は西洋哲学の最前線の動向、諸学問の最新の成果を飽くことなく摂取し、歴史的現実にもそのつど敏感に反応しつつ、それら全てに自前の思索によって緊密な総合を与えるべく、生涯血の滲むような努力を続けた。彼の濃密にすぎる文章はそのようにして生み出されたものである。この凝縮体を丁寧に解きほぐし、そこに封じ込められたさまざまな展開可能性を切り出してきて、今日のわれわれがリアルな接触をもちうるような形で語り直すこと、それが本講義の狙いとするところである。本年度は、1930年に田辺が西田幾多郎に対して初めて突きつけた批判(「西田先生の教を仰ぐ」)の生成過程とその背景を詳細に辿り、そこから産み出された「種の論理」期の思索をさまざまな角度から検討していく。[授業計画と内容]まず最初に、田辺哲学研究の歴史と現状を紹介し、本講義のアプローチの特色と狙いを説明する。また、今学期に扱うのは主に1930年代の田辺であるが、この時期の思索の田辺哲学全体における位置づけを示すために、田辺哲学の通時的展開を概観しておく(第1回‐第3回)。
その上で、1930年の西田批判から種の論理への助走期(第4回‐第7回)と、1934年以降の種の論理の形成・展開期(第8回‐14回)に分けて、それぞれの時期の思索の特徴と哲学的意義を、以下のような種々の切り口から浮き彫りにしていく。

① 西田哲学との相互批判・相互影響
② 同時代の西洋哲学の最前線との(ヴァーチャルな)対話・争論
③ 同時代の個別諸科学の最新の成果の貪欲な摂取とその哲学的・批判的解釈
④ 20世紀の世界史的文脈における位置づけ

なお、最後の授業(第15回)は、本学期の講義内容全体をめぐる質疑応答と議論の場とし、講義内容の受講者へのフィードバックを図る。

特殊講義 岩田文昭
前期月5
近代日本の宗教と青年:近角常観とその時代 [授業の概要・目的]この講義の目的は、近角常観という一人の宗教者を中心にして、近代日本精神史における宗教と人間との関係を解明することにある。宗教と関わりをもった近代日本の青年たちの思索を究明することを通して、「精神分析学」「文学」「哲学」などの分野と宗教との連関を考察する。

[授業計画と内容]以下の各項目について講述する。各項目には、受講者の理解の程度を確認しながら、【 】で指示した週数を充てる。各項目の講義の順序は固定したものではなく、担当者の講義方針と受講者の背景や理解の状況に応じて、講義担当者が適切に決める。
前期
1.本講義の視座と問題意識【2週】
2.近角常観の活動と近代日本宗教の在り方について【2週】
3.三木清の思想形成と宗教哲学【3週】
4.宮沢賢治の著作と宗教【2週】
5.嘉村礒多の私小説と宗教【1週】
6.精神分析と宗教【3週】
7.まとめと総括【2週】

演習 安部浩 金3 ヨーナス『責任という原理』を読む [授業の概要・目的]現代の環境倫理学の古典であり、著者自らもまた『科学技術倫理学論考』と規定するハンス・ヨーナスの『責任という原理』。しかしながらそれは他方で、「反時代的」や「カント以前」といった譏りをも厭わず、現代における形而上学の再興を果敢に試みた問題の書でもある。それでは「形而上学が倫理学を下支えせねばならない」とヨーナスが語る際、その深意は那辺にあるのか。またこうした存在論的な基礎づけを通してヨーナスが呈示せんとしている責任論の眼目とはいかなるものか。
我々は『責任という原理』の主要な箇所を読み進めていくことで、以上の問の考察に努めることにしよう。そしてそれにより、語学・哲学上の正確な知識、及び論理的思考力に基づく原典の厳密な読解力を各人が涵養すること、そしてこの読解の過程において浮上してくる重要な問題をめぐる参加者全員の討議を通して、各人が自らの思索を深化させていくことが、本演習の目的である。
演習 杉村靖彦
前期
水5
Ricoeur, Le mal. Un défi à la philosophie et à la théologie を読む [授業の概要・目的]「悪:哲学と神学への挑戦」と題されたこのテクストは、リクールが1986年にスイスで行った講演であるが、30頁程度の分量で、西洋思想史における古代から現代までの悪の問いの変容を跡づけた、きわめて密度の濃い論考である。この論考を通読しつつ、そこで言及される諸々の悪論を辿っていくことによって、フランス語の哲学論文の読解力を養うとともに、悪の問いをめぐる思想史的、宗教哲学的な知識と理解を育てることが、本演習の目的である。

[授業計画と内容]

第一回 導入
テクストを読み進める上で必要な予備知識の解説を行う。
第二回‐第十四回
「授業の概要と内容」に記した方針に基づいて、リクール「悪:哲学と神学への挑戦」を一回に二頁強の速度で精読していく。訳読の担当者には、訳出と内容理解のための準備に加えて、担当箇所でリクールが言及する哲学・神学の諸概念について下調べをして解説することも課せられる。
第十五回
テクスト全体を振り返り、疑問点等について出席者全員で討議を行う。

演習 杉村靖彦
後期
水5
M.Hénaff, Le prix de la vérité. Le don, l’argent, la philosophie を読む  [授業の概要・目的]M・エナフはレヴィ=ストロースに関する研究でよく知られているが、哲学と人類学とを往還しつつ注目すべき仕事を次々と発表してきた人物である。2002年刊行のこの著作は、モース以来の人類学における贈与論を哲学知の伝達の無償性という主題に接続した上で、無償の贈与交換と貨幣による等価交換の対比とその歴史的変遷を人類史的なスケールで描いたもので、大きな反響を呼んだ。そこではまた、供儀の営みや超越者への負債感情といった宗教的事象も贈与論的な視点から考察し直されており、贈与や交換という問題を宗教哲学的に問い直す上で導きとなる洞察を数多く含んだ書である。本書を用いた演習は一昨年度の後期から行ってきたが、本年度は、第二部「贈与の世界」の第五章「供犠(犠牲)の時代」を中心に読み進めていきたい。

[授業計画と内容]

第一回‐第二回
導入。本書全体の構成と昨年度までに読んだ箇所の要約的紹介を行う。
第三回‐第十四回
「授業の概要・目的」で示した方針に基づいて、マルセル・エナフ『真理の対価:贈与、貨幣、哲学』の精密な訳読作業を進め、その内容について教師の解説を踏まえて討議を行う。
第十五回
読み進めたテクストの内容を総括し、重要な問題や疑問点について全員で議論する。

演習Ⅱ 氣多雅子
杉村靖彦
金4・5(隔週) 宗教哲学
基礎演習
[授業の概要・目的]宗教哲学に関わる基本文献を教師とチューター役の大学院生の解説を手がかりに読み進めていくことで、概論と専門研究の橋渡しになるような知識と思考法の獲得を目指す。また、3回生以上の参加者は、卒論執筆に向けた研究発表を行う。
宗教学専修の学部生を主たる対象とするが、哲学と宗教が触れ合う問題領域に関心をもつ2回生、および他専修学生の参加も歓迎する。

[授業計画と内容] 宗教哲学の基本文献と言えるような著作や論文を選んで各回の授業に割り振り、事前に出席者に読んできてもらう。そして、毎回教師とチューター役の大学院生の解説をもとに、質疑応答と議論を行っていく。また、研究発表の際には、論述の仕方や文献の扱い方なども指導し、論文の書き方を学ぶための機会とする。
隔週15回の授業計画の目安は以下の通りである。

第1回 オリエンテーション
第2回‐7回 宗教哲学の基本文献の読解・解説・考察
第8回    卒業論文の中間発表
第9回‐14回 宗教哲学の基本文献の読解・解説・考察
第15回    総括

演習Ⅱ 氣多雅子
杉村靖彦
金4・5(隔週) 宗教学の諸問題 [授業の概要・目的]演習参加者が、宗教学の諸問題のなかで各人の研究するテーマに即して発表を行い、その内容をめぐって、全員で討論する。研究発表の仕方と討論の態度を訓練するとともに、各人の研究を進展させることが目的である。

[授業計画と内容]最初の授業で、参加者の発表の順番とプロトコールの担当者を決定する。各人の発表は二回にわたって行う。即ち、発表者は1時間以内の発表を行い、続いてそ れについて討論する。発表者はその討論をうけて自分の発表を再考し、次回にその再考の結果を発表して、それについてさらに踏み込んだ討論を行う。したがっ て、1回の授業は前半と後半に分かれ、前半は前回発表者の二回目の発表と討論、後半は新たな発表者の一回目の発表と討論となる。

講読 田鍋良臣
前期
木4
Reinhard May, ”Heidegger’s hidden sources: East Asian influences on his work” を読む [授業の概要・目的]この授業ではReinhard May(transl. by Graham Parkes)の『ハイデッガーの隠された源泉――彼の著作への東アジアの影響』(1996年, ドイツ語初版1989年)を精読する。著者は、様々な資料や証言をもとに、ハイデッガーの思索が東アジア思想からの多大な影響下にあったという驚くべき主張を展開している。老荘思想の受容や禅仏教への関心、そして京都学派との関係性を比較哲学的に分析することで浮かび上がるのは、これまで秘匿されてきたハイデッガー哲学の「文化横断的(transcultural)」な側面である。本書を精読することを通じて、研究文献の基本的な読解力や分析力を身につけるとともに、哲学・思想領域における「異文化対話」について考えていきたい。
講義 氣多雅子 前期月5 宗教哲学概説 [授業の概要・目的]宗教哲学がどのように成立し、どのような必然性をもって展開してきたかを明らかにする。それを通じて、宗教とはいかなる事象であるか、現代世界において宗教哲学はいかなる課題を担うか、ということについて理解することが、この授業の目的である。

[授業計画と内容]以下のような課題について授業をする予定である。 1.神話的思惟と哲学的思惟、2.ユダヤ教とキリスト教、3.キリスト教神学の成立と展開、4.宗教改革、5. 近世における宗教的状況の変容、6.近代科学の成立、7.理神論の登場、8.宗教哲学の成立(1)、9.宗教哲学の成立(2)、10.宗教哲学の展開、 11.宗教批判の進展とニヒリズム、12.否定性をはらんだ宗教哲学、13.日本の宗教哲学(1)、14,日本の宗教哲学(2)、15,現代の宗教哲学の諸問題。
なお、フィードバックの方法は授業中に説明する。


教室のアルバム 2015年度

ハイデルベルク大学・ストラスブール大学学生交流プログラム派遣報告会(4/23)

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ハイデルベルク大学・ストラスブール大学学生交流プログラム派遣報告会(4/23) について報告会が終了致しました。

詳しくはこちらをご覧下さい

2014年度の授業

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日本哲学史研究室ホーム

講  義

教官 上原 麻有子 種別 講義 学部(2回生以上)
曜日・時限 前期 火・5 教室 総合研究2号館 第8講義室
題目 日本哲学史講義1
概要・目的 日本哲学史を①近代初頭から西田幾多郎まで、②京都学派の二部に分けて日本哲学の形成過程を概観し、さらに、これまで論じられてきた主要問題を通して日本哲学のあり方、意義について検討する。このようにして日本哲学史についての理解を深めることが、授業の目的である。
内容 以下のような課題に基づき、授業を進める予定である。
①「日本哲学」と「哲学」の定義
②日本哲学史研究の方法
③近代初頭から西田幾多郎までの哲学
④西田幾多郎の哲学
⑤京都学派の哲学
テキスト・参考文献 授業中に紹介する
教官 上原 麻有子 種別 講義 学部(2回生以上)
曜日・時限 後期 火・5 教室 総合研究2号館 第8講義室
題目 日本哲学史講義2
概要・目的 日本哲学史を①近代初頭から西田幾多郎まで、②京都学派の二部に分けて日本哲学の形成過程を概観し、さらに、これまで論じられてきた主要問題を通して日本哲学のあり方、意義について検討する。このようにして日本哲学史についての理解を深めることが、授業の目的である。
内容 以下のような課題(日本哲学史上の主要問題)を、1課題につき2~3回の授業で扱う予定である。
①偶然と運命
②生と死
③人間関係
④風土
⑤日本語と哲学
⑥主体
テキスト・参考文献 授業中に紹介する

特殊講義

教官 上原 麻有子 種別 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院
曜日・時限 前期 水・3 教室 文学部新館 第6講義室
題目 人称と日本哲学の可能性
概要・目的 西洋哲学の伝統において、「人称」は「自己」、「主語」の問題と深く関連しつつ発展してきた。日本哲学は、これらを翻訳によって摂取し言語形式を生み出したが、元来、日本語はいずれの事情も西洋の言語とは根本的に異なっている。講義の目的は、西田幾多郎の論述に現われた人称表現の使用、「自己」の用語・概念に焦点を当て、彼が取り組んだ西洋の哲学者による人称表現、「自己」と比較し、その独自の理論的効果や哲学的意味を追究することにある。またこれを通して、翻訳がいかに哲学に内在的な行為であるかも示してみたい。
内容 以下のような課題を通して考察を深めてゆく予定である。①西田の人称表現、「私」「我」「汝」や「自己」、これに関連する用語「自覚」と、 その英訳、仏訳とを比較し、翻訳上の問題を示す。(すでに出版されているものを参照。)
②西洋哲学史における「人称」と「自己」の問題の概観。
③仏教概念としての「自己」から西田が得たものは何か。
④西洋の哲学者による「人称」と「自己」を西田はどのように再解釈したのか。
⑤西洋語の「自己」の「再帰的」性質がもたらした西田の論理構築への影響。
テキスト・参考文献 授業中に指示する
教官 上原 麻有子 種別 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院
曜日・時限 後期 水・3 教室 文学部新館 第6講義室
題目 京都学派の「美」と「芸術哲学」
概要・目的 「美」とは何か。「美」の表現を担う芸術家は、それをいかに表現するのか、「美」の表現とは何であるか。このような問題を西田幾多郎、田辺元、三木清、九鬼周造らが、感性と知性でどのように捉え、哲学化したのかを検討する。さらに本講義は、彼らの思索の中に京都学派の芸術哲学の系譜を辿り、それぞれの思索の関係性を浮き彫りにすることを目指す。
内容 4人の哲学者の主に以下のような著作、論考の読解を通して、考察を深める予定である。①西田:『芸術と道徳』(1923)、「歴史的形成作用としての芸術創作」(1941)
②田辺:『哲学の根本問題』(1949)、『ヴァレリイの芸術哲学』(1951)
③三木:『文学論考』(1929-42)
④九鬼:『「いき」の構造』(1930)、『講義 文学概論』(1933)、『押韻論』(1930-31)
テキスト・参考文献 授業中に紹介する
教官 頼住 光子 種別 特殊講義 全回生
曜日・時限 前期集中 教室 未定
題目 日本の仏教思想
概要・目的 仏教が日本の思想文化に与えた影響は多大なものであり、日本の思想文化を考える上で仏教は不可欠なものである。さらに、現代の思想的なパラダイム転換の中で仏教のもつ思想的含意にも注目が集まっている。
以上を踏まえ、本授業においては、主要な日本の仏教思想家の原文をてかがりとして、思想の構造や特徴を理解する。また、日本仏教を考える前提となる仏教の基本知識についても習得する。
内容 I.仏教の成立と展開
1.仏教とは何か
2.シャカの生涯と教え
3.初期仏教と部派仏教の思想
4.大乗仏教の思想II.日本の仏教思想
5.古代日本仏教の思想
6.中世日本仏教の思想
7.近世日本仏教の思想
(1テーマあたり1~3回の授業をする予定)
テキスト・参考文献 (教科書)頼住 光子『日本の仏教思想』(北樹出版) ISBN:9784779302534
教官 岡田 勝明 種別 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院
曜日・時限 後期 火・3 教室 文学部新館 第5講義室
題目 論理と哲学・・・東洋的論理の形
概要・目的 西田幾多郎の「場所的論理と宗教的世界観」において、西田哲学最後の一歩として「対応」ということが論じられる。絶対と絶対との言葉を超えた対応が、ロゴス(言葉、論理)の問題として考察されるのである。「非理性的なるものは、唯言葉によってのみ表現される」と言われたその「言葉」の意味合いを探求する。
西田哲学におけるロゴスの問題を論じるにあたって、称名念仏的言葉において探求された西田における言葉理解、務台理作『場所の論理学』、高山岩雄『呼応の原理』、鈴木大拙「即非の論理」等を取り上げて行く。
内容 第一週~第二週 西田哲学の概要
第三週~第四週 西田哲学における論理の問題
第五週~第七週 務台における「場所の論理」
第八週~第十週 高山における「呼応の論理」
第十一週~十三週 大拙における「即非の論理」
第十四週~第十五週 講義のまとめ
テキスト・参考文献 授業中に指示する。
教官 林 晋 種別 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院
曜日・時限 後期 水・5 教室 総合研究2号館 第8講義室
題目 京都学派、ある思想の系譜:西田幾多郎、田辺元、西谷啓治
概要・目的 西田幾多郎と田辺元、西田幾多郎と西谷啓治が比較議論されることは多い。しかし、田辺と西谷というテーマは、今まで、殆んど取り上げられることがなかった。しかし、この二人は、ドイツに留学して同じハイデガーに師事し、その後、ハイデガー哲学との対峙が、その哲学の重要な柱となったという共通点をもち、個人的にも非常に近い関係にあったことが知られている。この二人の間に哲学的関係性がないと想定することは奇妙なことである。
それにも拘わらず、この二人の対比が成されなかった理由は、この両者の哲学が表面上は「対立」しているからであろう。田辺哲学と西谷哲学は一見大きく異なるが、実はその関係は表・裏の関係にある。種の論理の研究に当時の数学基礎論の連続体論が大きな役割を果たしていたように、田辺哲学は「数理を中心とする自然科学と切り離せない哲学」という新カント派マールブルグ学派的性格をもつ。一方で、西谷哲学の柱の一つは、自然科学的世界観がもたらす価値体系の喪失を主題とするニヒリズム論である。
これだけを見れば、両者は水と油といえるのであるが、この田辺哲学の「数理哲学的性格」を西谷が誰よりも深く理解していたことを考慮すれば、実は、この水と油の関係が、表と裏の関係として見えてくるのである。
例えば、西谷の「回互構造」は、局所的にみれば、田辺の種の論理における「切断構造」に形態的に非常に近い。しかし、大域的にみれば、西谷では、田辺の種を中心とする「種と個」のトポロジーが、回互という対等な関係に置き換えられることにより「中心」が消される。この様に解釈すれば、西谷哲学の多くは田辺哲学の裏返しとして理解することさえできるのである。
講義では、この様な田辺、西谷の関係を、両者に大きな影響を与えた西田哲学、特に、不連続の連続、一般者の自己限定、述語的論理主義などの思想、そして、西田とともに両者の師でありかつ乗り越えるべきものであったハイデガー哲学との対比を通して分析する。
内容 次の項目を、それぞれ 2-3回講義する。A. 導入部
A0. 田辺哲学:種の論理以後を中心として。
A1. 西谷哲学:ニヒリズム論と回互・空の思想を中心として。
A2. 西田哲学:不連続の連続、述語的論理主義、一般者の自己限定について。
A3.田辺・西谷哲学におけるハイデガーの影響。
A4. 歴史的背景:新カント派からハイデガー後期哲学まで。B. 分析部
B1. 田辺の切断と西谷の二つの部屋:局所構造
B2. 回互と個・種・類のトポロジーと西田哲学:大域構造
B3. 世界思想史的背景:パース、ベルグソンの「連続論」

C. 総合部
C1. 西田・田辺・西谷を貫く「一つの伝統」は見いだせるか。

毎回最後の5分程度に質問票を書いてもらう時間をとる.次回に,それの主なものに答える.

テキスト・参考文献 授業中に紹介する
その他 KULASIS以外に講義用のサイトを開設し、講義資料、参考文献などを掲示する。そのサイトのURLは最初の講義の際に伝える。
教官 氣多 雅子 種別 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院
曜日・時限 前期 火・4 教室 文学部新館 第3演習室
題目 西田幾多郎の後期哲学思想について
概要・目的 西田幾多郎の思想が現代の宗教哲学的課題を考察する上でどのような意義をもつかということを、多様な角度から明らかにしたい。
内容 西田の後期の思想において論じられている社会的・歴史的世界の問題について考察する。まず西田の論述をたどって、その難解な思索を追理解することをめざす。さらにその思想の可能性と問題点を追究する。ただし、この授業は予定通りに授業を進めることよりも、担当者が課題を追究しつつ行なう思索の導きに従うことを重視する。
テキスト・参考文献 教科書は使用しないが、西田幾多郎のテキストを傍らにおくと、わかりやすいであろう。

演  習

教官 藤田 正勝 種別 演習 学部(3回生以上)・大学院
曜日・時限 前期 水・4 教室 総合研究棟 第9演習室
題目 田辺元「種の論理」
概要・目的 「種の論理」と呼ばれる田辺元の論文群は、その発表以後、「田辺哲学」という表現がされるようになったことからも見てとれるように、田辺元の思想の発展のなかで、きわめて重要な意味をもつ。これらの論文を読み解くことによって、田辺哲学の本質と意義を明らかにしたい。
内容 最初に田辺元の生涯と思想について簡単に紹介する。とくに、「種の論理」の諸論文を執筆するに至るまでの過程を見ておきたい。
そのあと、『田辺元哲学選Ⅰ 種の論理』(岩波文庫)に収録された「社会存在の論理」や「種の論理の意味を明にす」などの論文を読み進め、田辺哲学とは何か、日本の哲学の歴史のなかでそれはどのような意味をもつのか、などを明らかにしていきたい。
各回、担当者の報告をもとに、全員で議論を行うことによって、理解を深めたい。
テキスト・参考文献 『田辺元哲学選Ⅰ 種の論理』(岩波文庫)
その他
教官 芦名定道 種別 演習 学部(3回生以上)・大学院
曜日・時限 通年 水・4 教室 キリスト教学 研究室
題目 日本・アジアのキリスト教──無教会キリスト教の系譜(2)──
概要・目的 日本・アジアのキリスト教の歴史を振り返りつつ、その新しい思想的可能性を探ることは、日本におけるキリスト教思想研究にとって重要な意味を有している。この演習では、今年度以降、無教会キリスト教の思想家たちを順次検討してゆくことによって、近代キリスト教思想の重要な局面の解明がめざされる。今年度前期は、昨年に引き続き、無教会キリスト教の創始者である内村鑑三を取り上げ、内村の中心的思想である非戦論について、その基本的テキストを精読する。後期からは、内村の後継者の一人である矢内原忠雄を扱う。
内容 本年度前期は、内村鑑三の中心思想のうち、特に非戦論に焦点をあわせつつ、内村のキリスト教思想の特徴とその意義について議論を行いたい。テキストは前年度のテキストの残りの部分が取り扱われる。後期は内村の後継者の一人である矢内原忠雄の非戦論へと考察対象を広げたい。無教会キリスト教を、キリスト教思想史における戦争・平和論(絶対平和思想、正戦論、聖戦論の諸類型。19世紀以降の国民国家のなかでのキリスト教)の中に位置づけると共に、内村以降の矢内原忠雄、南原繁、政池仁ら無教会第二世代への思想展開に留意する。そのために、内村や矢内原の基本テキストの精読とそれに基づく思想分析がなされ、あわせて、さまざまな参考文献(内村についての欧米の研究文献を含めて)を参照しつつ、議論が行われる。
具体的な演習の進め方については、初回のオリエンテーションで詳細が説明される。
テキスト・参考文献 テキストはコピーして配付する。
その他 受講者は、毎時間のテキストの予習と演習への積極的参加が求められ、特に前期後期各一回以上の発表担当が課せられる。演習に関わる質問は、オフィスアワー(木2・金3)を利用するか、メール(アドレスは、授業にて指示)で行うこと。
教官 林 晋 種別 演習 学部(3回生以上)・大学院
曜日・時限 通年 金・2 教室 文学部新館 第2講義室
題目 田辺元を読む
概要・目的 手稿・日記などの一次資料を通して過去の偉大な思索者の思想を読み解く.読み解く対象は,哲学者田辺元の種の論理が誕生した昭和9年の特殊講義「認識の形而上学」の講義準備ノートである.これは田辺の特殊な筆跡のため没後50年間,田辺哲学の専門家にも読めなかった史料だが,本演習を通して開発された「ITツールを利用する協同翻刻」の手法により,田辺哲学を理解していない学部学生でも十分翻刻ができるようになっている.また,そのことにより従来の田辺哲学像,特に「種の論理」の解釈が大きく変わりつつある.つまり,演習自体が最前線の研究なのである.この演習の目的は,このような史料とITに基づく思想史研究の面白さを経験してもらい,その手法を身につけてもらうことであり,日本哲学史を専攻していなくても,史料研究に興味をもつすべての人に役立つ演習となることを目指している.
内容 まず史料の背景を説明する講義を行い,その準備のもとで演習を行う.史料読みの演習では, 史料のオリジナルではなく,その電子画像を使かい,難解な崩し字を読むために,歴史史料研究用のツール SMART-GS を使う.出席者の知識や能力に応じて,講義と演習の比重は変化する.史料2枚(原稿用紙2枚)程度を,2名のチームで担当し,1チームが2,3週を担当することを計画しているが,参加者の人数などで変化する.
テキスト・参考文献 (関連URL)
http://sourceforge.jp/projects/smart-gs/ (演習に使うITツールのページ)
http://kyoto-gakuha.info/ (演習の成果が公開されるデジタル・アーカイブ)
http://www.shayashi.jp/xoopsMain/html/modules/wordpress/index.php?p=234 (本演習で過去に得られた成果を紹介している岩波「思想」の記事)
その他 手稿分析などに史料分析用ソフトウェアSMART-GS http://sourceforge.jp/projects/smart-gs/ を多用する.講義参加者用のノートPCを数台用意しているが,自習などを考慮し自分のPCを持ってくるとよい.データなどは,外付けハードディスクに入れて貸与する.
この演習の成果は,京都学派アーカイブ http://kyoto-gakuha.info を通して広く京都学派の研究者に公開されている.学問の最前線に貢献する楽しさを味わって欲しい.
教官 上原 麻有子 種別 卒論演習 学部
曜日・時限 隔金・3‐4 教室 日本哲学史研究室
題目 卒論演習
概要・目的
授業の目的は次の通りとする。①日本哲学の分野における論文の書き方(表現、論証、資料の調査・活用など)を習得する。②研究報告を行い、口頭による発表・議論の仕方を習得する。③卒業論文を作成する。
内容
授業は、履修者の卒業研究発表とそれに関する議論をもとに進められる。最初はまず、学術論文の
書き方について教師の側から指導する。以降、履修者は前期に研究経過報告を、また後期には最終
的な報告を、それぞれ口頭で行う。
教官 上原 麻有子 種別 演習II 大学院
曜日・時限 隔金・3‐4 教室 日本哲学史研究室
題目 日本哲学史の諸問題
概要・目的 参加者が研究発表と他の参加者との議論を通して、日本哲学史上の諸問題を掘り起こし、その理解を深めることが、この授業の目的である。
内容 授業は、参加者の研究発表と討議により構成される。初回では、概要を説明した上で発表の担当者と日程を決定する。日本哲学史を振り返り、整理するにとどまらず、これからの新たな研究の可能性についても探る場となるはずだ。

講  読

教官 田中 美子 種別 講読 学部(2回生可)
曜日・時限 前期 月・2 教室 文学部新館 第3演習室
題目 「個と孤」をテーマとする購読
概要・目的
「近代日本における個と孤のあり方」をテーマに、一度は読んでおきたい文献を取り上げる。個人主義の利点と問題点、社会的役割と個性(わたしらしさ)の相即などについて共に考えたい。授業の計画は暫定的なものであり、議論の進行や受講者の関心に応じて変更する場合がある。
内容 1.オリエンテーション
2.丸山真男「「である」ことと「する」こと」の一部
3.福沢諭吉『学問のすすめ』初篇
4.丸山真男「福沢諭吉の哲学」の一部
5.夏目漱石「私の個人主義」の一部
6.鷲田清一『だれのための仕事』の一部あるいは「生きがいが見つからない時に」
7.和辻哲郎「面とペルソナ」
8.フィードバック
9.和辻哲郎『倫理学』の一部
10.丸山真男「超国家主義の論理と心理」の一部
11.鷲田清一「シヴィル――市民が「市民」になるとき」の一部
12.福沢諭吉『福翁百話』あるいは『福翁自伝』の一部
13.九鬼周造『「いき」の構造』の一部
14.鷲田清一『じぶん・この不思議な存在』の一部
15.フィードバック
参考書等 福沢諭吉『学問のすすめ』(岩波文庫)
福沢諭吉『福翁自伝』(岩波文庫)
丸山真男『福沢諭吉の哲学他六篇』(岩波文庫)
丸山真男『日本の思想』(岩波新書)
鷲田清一『の現象学』(筑摩書房)
鷲田清一『じぶん・この不思議な存在』(講談社現代新書)
鷲田清一『くじけそうな時の臨床哲学クリニック』(ちくま学芸文庫)
夏目漱石『漱石文明論集』(岩波文庫)
和辻哲郎『和辻哲郎随筆集』(岩波文庫)
和辻哲郎『倫理学(一)』(岩波文庫)
九鬼周造『「いき」の構造』(岩波文庫)
コピーを用意する予定ですが、どの文献も入手しやすい良書であるため、できるだけ購入することを勧めたい。
その他
教官 水野 友晴 種別 講読 学部(2回生可)
曜日・時限 後期 月・3 教室 総合研究2号館 第9演習室
題目 『善の研究』基礎演習
概要・目的
『善の研究』に代表される初期西田哲学のテクスト群は、西田哲学のみならず近代日本哲学全体の土台をなしているといっても過言ではない。これらテクスト群を読み解いてゆくことは、したがって、日本哲学に関する基礎的教養を身につけるための必須作業であり、また、そのための最捷径といえるであろう。
そこで本基礎演習では『善の研究』を集中的に読み進めてゆくことにする。基本的に授業一回につき『善の研究』一章を扱い、そこにおいて議論されているテーマや基礎知識に関して学生に課題を課し、発表をしてもらう。発表後、講評、ディスカッションを通じて、『善の研究』の背景と思想的意義、さらには日本思想の有する可能性について考究してゆく。それは、「世界の中の日本」として、一個の個性を有しつつ世界形成に参画する準備的知識を獲得する作業であるともいえる。
内容 本基礎演習では、一回につき『善の研究』一章を扱う。ただし、一五回の授業回数では『善の研究』の全部を味読し尽くすことはできないので、第一編「純粋経験」(全章)と第四編「宗教」(適宜抽出)を中心に、これら二つの編を読むための基礎となる章を他の編から幾つか抽出して、スケジュールを組むことにする。具体的なスケジュールについては授業開始時に配付する。
教科書 西田幾多郎『善の研究』(岩波文庫) ISBN:978-4-00-331241-4 (『善の研究』は、岩波文庫でも版によってページ数等が異なるので、できるだけ最新版(藤田正勝注解版)を入手のこと)
『善の研究』のテキストは複数出版されているが、この授業では藤田正勝注解の岩波文庫版を使用するので購入の際には注意すること。その他の資料については、授業中に配付する。
その他

Prof.Yingjin Xu(復旦大学哲学学院 教授)講演会

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文学研究科哲学専修では、来る5月13日に講演会を開催致します。

詳しくはこちらをご覧下さい。

Workshop: Profs. G. Strawson & M. Montague on Philosophy of Mind

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文学研究科哲学専修では、来る5月15日にワークショップを開催いたします。

詳しくはこちらをご覧下さい。

2015イタリア語読書会

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イタリア語読書会

アレッサンドロ・マンゾーニ『汚名柱の記』を読む

AlessandroManzoni  Storia della colonna infame

「1630年6月21日の朝4時半ごろ、カテリーナ・ローザという卑しい女が、不幸にも、[…]黒い外套をまとったひとりの男を目にした」 歴史小説『いいなづけ』で知られる19世紀イタリアの文豪マンゾーニによるノンフィクション『汚名柱の記』は、裁判記録をもとにして、ペストの蔓延するミラノで起きた冤罪事件を再構築し、過去になされた不正義を告発する。マンゾーニ渾身の歴史作品は、優れて今日的な問題を孕んでいる。
過去、その誤り、その悪は、決して過ぎ去りはしない。ゆえに我々は、本当に歴史主義者たらんとするなら、現在においてその過去を生き、判断せねばならない。[…]拷問は今も存在するし、ファシズムは常に存在するのだ。――レオナルド・シャーシャ

日時:水曜(隔週)18:15-20:15
初回オリエンテーションは5月27日に行います。
場所:総合研究2号館 第11演習室
対象:中級以上
簡単なイタリア語の文章なら既に読めることが望ましい。
※なお、初級向けには、夏季休暇に特別講座を実施する予定です。

参加希望の方は、お気軽にご連絡ください。
申込方法:gaikokugo@bun.kyoto-u.ac.jp へメールをお送り下さい。

 

担当者:霜田洋祐
イタリア語学イタリア文学専修OD(専門はマンゾーニ『いいなづけ』)
文学部科目イタリア語初級4時間コース講師

京大中世哲学研究会第241回研究会の開催

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西洋中世哲学史研究室が主催している、京大中世哲学研究会が5月30日(土)に開催されます。

詳しくはこちらをご覧下さい。

また、発表の内容はこちらにございます。


香港中文大学新亜書院 黃耀堃教授 講演会

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香港中文大学新亜書院 黃耀堃教授 講演会

テーマ 『韻脚与文学研究』
日時:5月27日(水)10時30分〜
場所:文学部新館 地下大会議室
使用言語:中国語(通訳無し)

 

問い合わせ先:中国語学中国文学研究室(内線2825)

北京大学・清華大学 蒋紹愚教授講演会

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北京大学・清華大学 蒋紹愚教授講演会

題目:「漢語史研究和中國古代文獻閱讀」

(中国語史研究と中国古代文献の読解)
 

日時:6月8日(月)15時~

会場:京都大学百周年時計台記念館2階 会議室Ⅲ(入場無料)

使用言語:中国語(通訳なし)

詳しくはこちらをご覧下さい

 

問い合わせ先

中国語学中国文学研究室(内線2825)

過去の資料・データ

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現在、準備中

 

更新日時 2015/05/27

2015年度勉強会

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2015年度の勉強会

  • 言語学のためのプログラミング勉強会(水曜5限)
  • 終助詞・文末詞勉強会(水曜18時~)
  • 中国語勉強会(金曜3限)

 

ソ連映画上映会&解説トーク 「UFO少年アブドラジャン」

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日時 6月26日(金) 場所 文学部校舎第6講義室
・16:30~18:00 映画「UFO少年アブドラジャン」上映
・上映後、理解が深まる解説とトークがあります。(司会 中村唯史先生、パネラー 伊藤順二先生 楯岡求美先生)

★予約不要で無料ですので、皆様ぜひともいらしてください!

詳細は添付のチラシをご覧ください。

お問い合わせ: 京都大学 スラヴ語学スラヴ文学研究室 slav.kyotoあgmail.com (あ=@)

【Приглашение на показ советского фильма】

Уважаемые друзья!
В пятницу, 26 июня, показывают фантастическую комедию в нашем университете.
Фильм называется “Абдулладжан, или Посвящается Стивену Спилбергу”, снятый в Узбекистане, 1991.
Если вам интересно – то милости просим приходите, будем очень рады!!!
О фильме (Wikipedia)

 

 


アブドラジャン-3

相談員紹介

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相談員の自己紹介です。全員が文学研究科のOBOGで、それぞれに得意分野があります。気軽に相談しに来て下さい。

  • 月曜日担当

川本 愛(西洋古代哲学史)

月曜日担当の川本愛です。出身研究室は西洋古代哲学史です。ストア派の倫理学、とくにコスモポリタニズムの起源を研究しています。早稲田大学(学部+修 士)→パリ第4大学(修士)→京都大学(博士)という経歴なので、留学および他大学への編入学について詳しいです。また、教員免許(高等学校、公民)も取得していますので、教職についてのご相談もどうぞ。大学院進学・文系研究者の就職活動については、就活サイトの公募状況や身近な事例をもとに、なるべく具体的にお話しします。ぜひ一度いらしてください。

八木 綾子(インド古典学)

先輩相談室・相談員の八木と申します。8月末までの期間ですがよろしくお願いいたします。私自身は、学部の3、4年生の頃に、(博士課程まで)院に進学する ことをなんとなく考えていましたので、それまでの進路に関してはそれほど、あれこれ迷うことはありませんでした。それ以後の身の振り方については、同じような状況にある方々と同じように、色々と考えて今にいたっています。
 人それぞれと言ってしまえばそうですが、似たような環境の中で過ごしてきて、かつ適度な距離を持った相談員と話をしてみると、気の持ちようが変わったり、新しい情報の入手の仕方等が得られたりするかもしれません。相談室を活用して下さい。

 

  • 水曜日担当

根無 一行(宗教学)

同志社大学神学部卒、同志社大学神学研究科修了、京都大学文学研究科修了、京都大学文学研究科博士課程指導認定退学。日本学術振興会特別研究員を経て、現 在、龍谷大学、京都造形芸術大学、京都大学非常勤講師。専門はレヴィナスの思想、現代フランス現象学、宗教哲学。宗教学研究室のOBです。ストレートで上がってきた人と比べるとかなり遠回りして現在に至りました。その分、人生経験は豊かになったと思っています(笑)。好きなものはサッカー、ギター、焚火。 勉強や将来の悩みはもちろん、「悩み未満」をお持ちの方も気軽にお越しください。話したらすっきりすることもあると思います。お待ちしています。

渡部 和隆(キリスト教学)

水曜日担当の渡部和隆です。大学院生の頃はキリスト教学研究室に在籍して、キリスト教のことを研究していました。今でも引き続き内村鑑三をはじめとする日本のキリスト教のことを研究し、博士論文の完成を目指しています。京大法学部入学→総合人間学部に編入・卒業(学士)→京大文学研究科(修士、指導認定退学)という形で京大のあちこちの学部を放浪しましたので、文学部以外の学部や大学院のこともある程度までは相談に応じることができます。ぜひとも一度いらしてください。よろしくお願いします。

 

  • 金曜日担当

太田 裕信(日本哲学史)

こんにちわ。太田です。私は日本哲学史研究室の出身で、西田幾多郎を中心とした日本哲学、およびハイデガーなどのドイツ哲学の研究をしています。好きなことは、音楽を聴いたり、サッカーをしたり、犬と散歩したり、お酒を飲んだりすることです。また私は他大学出身で、京大には大学院の修士過程から進学しました。そのため、単位の履修など在学生の悩み相談はもちろん、外部から京大に進学することを希望とされている方の相談にも対応します。少し話したいことがあれば、気軽に寄ってください。

藏口 佳奈(心理学)

2010年3月に京都大学文学部を卒業,2012年3月に京都大学大学院文学研究科修士課程を修了,2015年3月に京都大学大学院文学研究科博士後期課程を修了し,博士(文学)の学位を取得。専門は実験心理学。また,中学校教諭一種免許状(英語・社会),高等学校教諭一種免許状(英語,地理歴史,公民)を取得。2015年度,京都大学文学部の講読(心理学)の授業を担当。大学院進学や教員免許の取得についてなど,どうぞお気軽にお尋ねください。


更新日時 2015/06/10

CAPEワークショップ:宇宙倫理学研究会第1回例会「宇宙倫理学公開読書会」

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CAPEワークショップ:宇宙倫理学研究会第1回例会「宇宙倫理学公開読書会」 

 応用哲学倫理学教育研究センターでは宇宙学総合学研究ユニットと共同で宇宙倫理学研究会を設立しました。
 
記念すべき第1回例会を下記の要領で開催します。


日時:2015年7月5日(日) 14:00~18:00 

場所:京都大学文学部文学部校舎1階第2講義室  

概要:Tony Milligan, Nobody Owns the Moon: The Ethics of Space Exploitation (McFarland, 2015)を
     中心に、宇宙倫理学のこれまでの研究を紹介します。 



担当:伊勢田・神崎・呉羽・清水・杉本・吉沢(50音順) 



※ 例会は公開にて行います。上記メンバー以外の方でも、専門分野や身分の区別に関わりなく、
ご参加を歓迎します。研究者以外の方や学生の方も積極的にご参加ください。



神野慧一郎講演会のお知らせ

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『神野慧一郎講演会』

・ 日時:2015年7月17日(金) 16:30〜18:00

・ 場所:総合人間学部棟1102

詳しくはこちらをご覧下さい。

2015年度夏期「外国語特別講座」

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  • 本講座の申込みは、gaikokugo@bun.kyoto-u.ac.jpまで。その際、①参加希望講座名、②学部学年氏名をご記入ください。
  • また、特別講座、読書会等のお知らせを受け取るには、メールアドレスをご登録ください。
  • メールアドレス登録方法: 件名「アドレス登録」(本文なし)のメールをgaikokugo@bun.kyoto-u.ac.jpに送信。
  • 教室がまだ確定しておりません。決定次第、このページに掲載します。
  • 本講座ポスターはこちら →  2015夏期特別講座poster小

夏期特別講座 英語 初・中級アカデミック・ライティング

日程:8月6日(木)、7日(金)、13日(木)、14日(金)木曜:13:00-16:00  金曜:13:00-14:00

教室:

担当:早瀬 篤

対象者:初中級の方

内容:これから英語でレポートや論文を書いてみたいという人向けの初・中級アカデミック・ライティング講座です。木曜日 (6、13日) には、最初に基本となる諸事項やライティング上達のヒントを解説し、その後で実際に書く練習をしてもらいます。金曜日 (7, 14日) には、参加者が書いたものをチェックした上で、簡単な講評を行う予定です。辞書を各自で用意してください。

夏期特別講座 フランス語 初級・中級 留学検討中の方向け

日程:8月17日(月)、18日(火)、19日(水)、20日(木)13:00-16:00

教室:

担当:中山 俊

対象者:フランス語圏への留学が決定している方、もしくは留学を考えている方(初級・中級レベルの文法を修了された方)

内容:フランス語圏へ留学する方、または漠然とでも留学を考えている方に向けた講座です。聞き取りや様々なシチュエーションに応じたメールの書き方、日本人には発想しにくいよく使う便利な日常表現を学んでいただきます。また、フランスでの生活上の注意点も、7年間のフランス留学から得た担当者の体験談を交えながら、お伝えできるかと思います。どうぞお気軽にお越しください!

夏期特別講座 イタリア語 初級者むけ語学全般

日時:8月31日(月)、9月1日(火)、3日(木)、4日(金)13:00-16:00

教室:

担当:霜田 洋祐

対象者:初級レベルを学習されている方

内容:聞き取りやすいビデオ教材 (DVD) をベースに、初級向けの語学講座を実施します(レベルはA1です)。イタリア語を学ぶ外国人向けの教科書 ≪Nuovo Espresso≫ と連動したVideocorso(ビデオコース)を利用する予定です。適度にシャレの効いた連続短篇ドラマ(および解説)を繰り返し視聴しながら、聞き取りや発音練習を行います。今年度イタリア語をはじめた初学者にもわかるところからスタートします。内容が進むにつれて、文法事項についてもきちんと解説していきます。

夏期特別講座 ドイツ語 初中級向け日常会話

日程:8月17(月)、18(火)、20(木)、21(金)いずれも2、3、4限(10:30-16:30)

教室:

担当:園屋 心和

対象者:初級文法を学修された方

内容:本講座では、日常生活の様々な場面における会話の聞き取り練習を行い、また、そうした場面を想定して話す練習を繰り返しながら、初級~中級レベルの日常会話に対応できる程度のドイツ語の習得を目指します。テキストはこちらで用意します。
初級文法を終えていることが受講の前提になりますが、関心のある人はどなたでも参加できます。

夏期特別講座 韓国語 初級向け会話

日程:①8月3日(月)、5日(水)、7日(金)14:00-16:30

②9月7日(月)、9日(水)、11日(金)14:00-16:30

教室:

担当:方 俊植

対象者:初級レベルを学習されている方

内容:韓国語の入門コースを勉強中の方を対象としており、韓国での基本的な日常生活、さらに大学で講義を受ける短期留学プログラムへの参加などにも役立つレベルの会話を習得するための講座です。
本講座では特に文法項目を確認しながら、会話文を無理なく覚えられるように練習をおこないます。そうした、練習を通して総合的な語学力を向上させるとともに、今日の韓国社会への理解を深めることも目的としています。

8月の講座では、韓国での滞在を想定した様々な会話文を練習し、9月の講座では、視聴覚教材などを利用しながら、さらなる韓国語のスキルアップを目指します。
なお、受講者の都合によって、両方を受講することはもちろん、8月だけ、あるいは9月だけ受講することも可能です。(テキストはこちらで準備します。)

夏期特別講座 中国語 初中級 会話と読解

日程:9月3日(木)、4日(金)、7日(月)、8日(火)13:00-16:30

教室:

担当:佐藤 礼子

対象者:初級レベル学修者、留学を考えている方

内容:視聴覚教材を利用しながら、日常生活や大学の講義等の聞き取りを行い、その場面ごとの会話練習をしていきます。時事ニュースやブログなどの記事、また、取り組み易い中国のショートショート「微型小説」の読解を通じて、その内容についてテーマを決め、中国語・日本語で議論をしてみましょう。

これから留学を考えている方、留学から帰ってきたばかりの方向けですが、関心のある方はどなたでも参加可能です。テキストはこちらで準備します。

教員公募(国語学国文学専修)

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このたび、京都大学大学院文学研究科 国語学国文学専修では、助教を公募いたします。

詳細は、こちらをご覧ください。

Yumiko Inukai 先生(University of Massachusetts Boston) 講演会

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Yumiko Inukai 先生(University of Massachusetts Boston) 講演会を
開催致します。

詳しくは、下記をご覧下さい。


日時:2015年7月31日(金) 16:30~18:00
場所:京都大学文学部校舎1階会議室


Title: 
James (and Hume) on Radical Empiricism and Object

Abstract:
James presents his version of empiricism as *Radical* empiricism,
distinguishing it from “ordinary” empiricism.  He emphasizes the
experiential reality of relations, especially conjunctive ones, and uses
them ingeniously to account for Subject/Object distinction without
postulating anything unobserved.  I will discuss James’ Radical Empiricism
contrasting it with Hume’s empiricism, and his account of the
subject/object distinction for which he introduces the notion of “pure
experience.”  Although my focus for this talk will be on James’ accounts, I
hope to show at the end that there is an interesting parallel between
James’ explanation of subject/object and Hume’s.

絵画「黎明アクロポリス」を、ご寄贈

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平成27年6月16日、本学文学部の卒業生(昭和24年哲学)で光風会会員である

画家の小柳 晟(こやなぎ あきら)氏より、絵画「黎明アクロポリス」(縦120cm×横160cm)を

ご寄贈いただきました。

文学研究科図書館(文学部校舎地下1階)の閲覧室に展示しております。

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小柳 晟(こやなぎ あきら)氏と絵画「黎明アクロポリス」

 

 

 

 

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