7月28日から5日間にわたって、「京都大学日本学サマースクール2018」を開催しました。
海外で日本の人文学を研究する大学院生を招聘し、史資料の扱いなど日本における人文学研究の基礎的方法を伝えることを目的としたものです。
アメリカ合衆国や中国などから11名の参加があり、原物の史資料に接する貴重な機会だったと好評を得ました。
写真① 「会場となった文学部陳列館前での集合写真」
写真② 「考古学の授業風景」
7月28日から5日間にわたって、「京都大学日本学サマースクール2018」を開催しました。
海外で日本の人文学を研究する大学院生を招聘し、史資料の扱いなど日本における人文学研究の基礎的方法を伝えることを目的としたものです。
アメリカ合衆国や中国などから11名の参加があり、原物の史資料に接する貴重な機会だったと好評を得ました。
写真① 「会場となった文学部陳列館前での集合写真」
写真② 「考古学の授業風景」
大学院文学研究科では、スーパーグローバル大学創成支援事業「京都大学ジャパンゲートウェイ構想」の一環として、
ハイデルベルク大学・ストラスブール大学研修を実施します。詳しくはチラシ、募集要項をご覧ください。
【応募申請書類】
1.応募申請書
2.直近の成績証明書
3.語学能力証明書のコピー(英語のTOEFL ITP、TOEFL iBT、IELTSのいずれかは必須とする。その他の語学の能力証明書を追加してもよい。)※スコアがTOEFLiBT 68、IELTS 5.5以下の申請者は、派遣時に支障なく活動できる語学力があると判断する理由について、教員による語学証明書の提出が必要。また、TOEFL (iBT) 41未満の場合は原則として応募できない。
4.2019年2月1日時点で90日以上の有効期間がある本人パスポートのコピー
申請書類の審査、派遣事業に採択された方は、国際交流推進室が実施する派遣手続き説明会、事前セミナー、派遣報告会等に参加する義務があります。採択決定後に日時・場所等の連絡がありますので必ず出席してください。
派遣開始日の3週間前までに以下1, 2の書類を国際交流推進室に提出してください。
1. 誓約書(保証人の署名が必要となります。)
2. 海外旅行保険契約書のコピー(大学指定の海外旅行保険に加入していただきます。海外旅行保険の費用については原則として自己負担です。)
【問い合わせ先】
京都大学大学院文学研究科国際交流推進室
文系学部校舎101号室
Tel : 075-753-2734
E-mail : bun.kokusaikoryu*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
(*を@に変えてください)
平成31年度京都大学大学院文学研究科修士課程及び博士後期課程学生募集要項が発表になりました。
募集要項・願書等の書式は、全てこのWEBサイトよりダウンロードして使用してください。
リンク先:https://www.bun.kyoto-u.ac.jp/admission/graduate_index/
下記の要領で美学美術史学専修・大学院進学説明会を行います。
所属大学・学部・学年を問わずどなたでも歓迎ですので、奮ってご参加下さい。
日時:平成30年11月16日(金)午後6時~
場所:文学部校舎 2階 第3演習室
研究公正に関する講演会「研究者の立場で研究不正を考える」が開催されます。
詳しくはこちらをご覧ください。
参加希望の方は、10月15日(月)までに文学研究科総務掛(soumu*bun.kyoto-u.ac.jp)までお知らせください。
(*を@に変えてください)
2018年11月5日(月)に特別講演会を開催いたします。
詳しくはこちらをご覧ください。
京都哲学会公開講演会が開催されます。
詳しくはこちらをご覧ください。
メディア文化学専修は、情報・史料学専修と二十世紀学専修が合併することにより、2018年度に発足した新しい専修である。
林 晋 | 教 授 | 情報学・数学史 |
杉本 淑彦 | 教 授 | フランス近現代史・現代文化学 |
現代は、様々な新しいメディアにより地球全体がひとつの情報社会となりつつある時代です。メディアの高速化・大規模化・廉価化・大衆化・グローバル化は著しく、それが現代を特別な時代にしています。このような時代には文化や情報は短時間のうちに伝播拡散し、それが、多様な文化間の接触や融合を生み、国や地域を超えた新たな文化・価値観・生活様式を出現させています。しかし、同時に、現代においても従来の文化・国家・制度は存続しており、グローバルな情報社会の出現は、社会的規範や歴史認識などを巡る新たな政治的・文化的な軋轢を生みだしていることも事実です。
本専修は、既存の人文学・社会科学だけでなくメディア学や情報学など新しい方法論により、以上のような現代特有の様々な問題を歴史的文脈も重視しつつ、考察する場です。
本専修の教育の大きな特徴は、従来の人文・社会科学が主に取り扱ってきた伝統的メディアである文書資料に加えて、現代の新しいメディア、たとえば、映像やマンガ・アニメ、ブログ、SNSなどを資料として取り扱うことです。そのため本専修では、歴史学・文学・社会学・哲学に加えて、マンガ・アニメ学、映像学、人文学系の情報学などの科目が用意されています。
メディア文化学専修は、この様な学習を通じて、現代社会の多様な問題や現象を新たな方法論によって分析する力を身に着け、新たな時代に対応する高度の専門的知見を基礎として、メディア産業・IT産業・教育・行政などの様々な分野で活躍するための能力を涵養する場所なのです。
教官 | 上原 麻有子 | 種別 | 講義 学部(2回生以上) |
曜日・時限 | 前期 火・5 | 教室 | 総合研究2号館 第8講義室 |
題目 | 日本哲学史講義1 | ||
概要・目的 | 日本哲学史を①西田幾多郎、②近代日本哲学の発展から京都学派の哲学への二部に分けて日本哲学の形成過程を概観し、さらに、これまで論じられてきた主要問題を通して日本哲学のあり方、意義について検討する。このようにして日本哲学史についての理解を深めることが、授業の目的である。 | ||
内容 | 以下のような課題に基づき、各課題につきおよそ次の回数で授業を進める予定である。 ①ガイダンス:「日本哲学」とは何か【1回】 ②西田幾多郎【4回】 ③近代初頭から西田幾多郎までの哲学史と哲学研究方法の特徴【4回】 ④京都学派【4回】 ⑤まとめ【1回】 ⑥フィードバック |
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テキスト・参考文献 | 授業中に紹介する |
教官 | 上原 麻有子 | 種別 | 講義 学部(2回生以上) |
曜日・時限 | 後期 火・5 | 教室 | 総合研究2号館 第8講義室 |
題目 | 日本哲学史講義2 | ||
概要・目的 |
京都学派とその周辺の哲学者の思想を、いくつかのテーマを追う形で考察することが、この授業の目的である。さらに、講義で考察する日本哲学の問題が、私たち各自の経験においてどのような意義をもつのか、その経験とどのように結びつき得るのかについても検討する。
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内容 | 以下のような課題(日本哲学史上の主要問題)を講義では扱うが、1課題に充てる講義の回数は2~3回である。 ①偶然と運命 ②生と死 ③人間関係 ④風土 ⑤日本語と哲学 ⑥日本における主体とsubject ⑦フィードバック |
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テキスト・参考文献 | 授業中に紹介する |
教官 | 上原 麻有子 | 種別 | 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院 |
曜日・時限 | 後期 水・4 | 教室 | 文学部新館 第9演習室 |
題目 | 中井正一の哲学に見る芸術と技術の競演 | ||
概要・目的 | 京都学派の哲学者、西田幾多郎、三木清、戸坂潤らによる技術の哲学の研究は、日本の研究者の間では比較的よく知られている。しかし「技術哲学」という分野の自体研究、まだ十分に展開されたものとはなっていないようだ。上記三人の名は、技術哲学を構築した代表的な哲学者として認識されているだろうが、本講義では、中井正一(1900-1952)という哲学者に焦点を当てる。中井は美学・芸術を専門とする哲学者であったが、技術論は、彼の思索の中に1つのテーマとして現れていると言えよう。中井の技術が、美と芸術との関連からどのように形成されたものであるのかを明らかにするのが、本講義の目的である。戦前から戦後にかけて彼が注目した、「集団」「大衆」「機械化」のような文明の一見ネガティヴな側面を、中井はポジティヴに理解し直し、自らの技術論、美学・芸術論に取り込んだ。これによって映画理論を生み出し、また「委員会の論理」と命名された「論理」を構築した。このよう特徴を理解するために、講義ではさらに西田、三木、戸坂、三枝博音の技術哲学と比較検討する。 | ||
内容 | 以下のような課題を通して考察を深めてゆく。各課題に充てる予定の回数を、【 】内に示しておく。
①ガイダンス―趣旨説明(技術とは何か、技術哲学とは何か)【1回】 |
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テキスト・参考文献 | 授業中に指示する |
教官 | 杉村 靖彦 | 種別 | 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院 |
曜日・時限 | 前期 水・4 | 教室 | 教育学部第二講義室 |
題目 | 「自己同一」をめぐる諸考察 | ||
概要・目的 | 哲学と宗教の双方において、「自己が自己である」という一見当たり前のことが、理論的にも実践的にも容易ならざることとして繰り返し問われてきた。この意味での「己事究明」は、自己や主体という言葉が重みを失っているように見える現代においても、宗教哲学の第一の課題でありつづけている。 本講義では、そうした課題に立ち向かうために了解し咀嚼しておくべき重要な思想の数々を、近現代の哲学史から選んで紹介し、各人が「自己同一」という問題を掘り下げていくための手掛かりを提供することを目指す。 |
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内容 | 基本的には以下のテーマについて授業を進める(若干の変更の可能性あり)。
1. 「自己が自己であるということ」:問いの在処とその宗教哲学的意味 *最後の授業は、本学期の講義内容全体をめぐる質疑応答と議論の場とし、講義内容の受講者へのフィードバックを図る。 |
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テキスト・参考文献 | 授業中に紹介する |
教官 | 杉村 靖彦 | 種別 | 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院 |
曜日・時限 |
前期 火・4
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教室 | 第6講義室 |
題目 | 田辺哲学研究 | ||
概要・目的 | 田辺元の哲学的思索は、その異様なまでの凝縮度と彼固有の論理への偏愛によって異彩を放っている。田辺は西洋哲学の最前線の動向、諸学問の最新の成果を飽くことなく摂取し、歴史的現実にもそのつど敏感に反応しつつ、それら全てに自前の思索によって緊密な総合を与えるべく、生涯血の滲むような努力を続けた。彼の濃密にすぎる文章はそのようにして生み出されたものである。この凝縮体を丁寧に解きほぐし、そこに封じ込められたさまざまな展開可能性を切り出すことによって、今日のわれわれがリアルな接触をもちうるような形で語り直すこと。それが本講義の狙いとするところである。本年度は、『懺悔道としての哲学』(1946)以降、特異な形の「宗教哲学」に踏み込んだ田辺の思索の10年ほどに渡る展開を追跡し、この時期の鍵語である「実存協同」の哲学的多産性を、宗教、哲学、政治、芸術等、諸分野の交錯の中で解明していきたい。 | ||
内容 | 各回の授業内容は以下の通りである(細部は変更の可能性あり)。
1.本講義のアプローチの特色と狙い なお、最後の授業は、本学期の講義内容全体をめぐる質疑応答と議論の場とし、講義内容の受講者へのフィードバックを図る。 |
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テキスト・参考文献 | 授業中に紹介する |
教官 | 水野 友晴 | 種別 | 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院 |
曜日・時限 |
前期 木・3
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教室 | 第5講義室 |
題目 | 西田幾多郎と鈴木大拙における「東洋」の意義の研究 | ||
概要・目的 | 西田幾多郎と鈴木大拙は、ともに「世界文化の形成」を目的に置いた上で、「東洋」に注目した。すなわち彼らにとって「東洋」は、「世界文化」という新しい光に照らされることで新たにその意義が見いだされるべきものであった。 本特殊講義では、西田と大拙が「世界文化」という言葉のもとでどのようなことを考え、また、そこから見て「東洋」にどのような意義が置かれるべきと見ていたのかについて研究してゆく。このことは必然的に「西洋」や「現代」についての両者の見解を探ることにもつながり、また、「実在」、「知」、「自由」といった諸概念について彼らが採る基本的方向性を探ることにもつながる。さらに、「東洋」についての両者の思索を比較することで、われわれは両者の思想間に存する微妙な差異についても知ることになる。 このように西田幾多郎と鈴木大拙の思想中には、両者を同時に取り上げることを通じてよりよく見えてくるものがある。本特殊講義ではそれを提示することを目的としたい。 |
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内容 | 以下の各項目について講述する。通常授業初回時には「ガイダンス」の機会を、また、通常授業15回時には「フィードバック」の機会を設けることとする。 第1回 ガイダンス 第2回 西田哲学における「実在」の基本的な捉え方:純粋経験 第3回 西田哲学における「実在」の基本的な捉え方:自発自展 第4回 西田哲学における「実在」の基本的な捉え方:現象と本体 第5回 西田幾多郎が「東洋」ということで見ようとしたもの:形なきもの 第6回 西田幾多郎が「東洋」ということで見ようとしたもの:情的文化 第7回 西田幾多郎が「東洋」ということで見ようとしたもの:世界的自覚 第8回 鈴木大拙が「東洋」ということで見ようとしたもの:霊性的自覚 第9回 鈴木大拙が「東洋」ということで見ようとしたもの:「西洋」と二元性 第10回 鈴木大拙が「東洋」ということで見ようとしたもの:無、知、一元性 第11回 鈴木大拙が「自由」「自然」といった用語から表現しようとしたもの:機心をめぐる議論 第12回 鈴木大拙が「自由」「自然」といった用語から表現しようとしたもの:「詩」 第13回 鈴木大拙が「自由」「自然」といった用語から表現しようとしたもの:創造性への復帰 第14回 西田幾多郎と鈴木大拙の思想の共通性と差異性について:世界文化をテーマに 第15回 まとめとフィードバック |
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テキスト・参考文献 | 藤田正勝『西田幾多郎の思索世界 ――純粋経験から世界認識へ』(岩波書店) |
教官 | 小野 真龍 | 種別 | 特殊講義 学部(3回生以上)・大学院 |
曜日・時限 | 後期 木・3 | 教室 | 第2講義室 |
題目 | 日本宗教儀礼おける「聖なるもの」の諸相~プレ・モダンの「法会」・「祭礼」からのアプローチ | ||
概要・目的 | 日本の「近代(モダン)」は明治政府による神仏分離・国家神道政策によって始まった。その際、多くの日本の宗教儀礼(法会・祭礼)の多くが、その「かた」の変容を余儀なくされ、伝統性を失った。しかし、国家神道制度が廃されて70年を経て、今もなお日本宗教の地下水脈となっている古来の日本宗教の重層性・多様性を再認識しようという動きが出てきている。 本講義では、「近代」によって日本の宗教儀礼に起こった改廃を確認したうえで、明治以前の日本的な「聖なるもの」の在り方を把握するために不可欠な宗教儀礼を、できる限り「近代」による歪みから逃れて再構成して提示したい。具体的には、変容を余儀なくされた法会や祭礼の元来の「かた」を復元・再構成し、それらの「「かた」の指法性」(西谷啓治)から、「かた」が指示するところの、プレ・モダンにおける、日本のフォルクス・レリギオンの「聖なるもの」の諸相を読み解く。その際、儀礼そのものに加えて、法会や祭礼に付随する多くの宗教音楽・芸能も大きな手掛かりになるであろう。 そのうえで、日本的な「聖なるもの」の変容の過程に迫り、現代における日本宗教の地下水脈を考察する。日本が西洋哲学の受容を行なったのは、日本の宗教地図の大きな変更の後だった。日本の哲学は、何を失った後に形成されたのか、また、プレ・モダンの宗教的コスモロジー回復の傾向に今後どのように関わっていくべきかを探る。なお授業では法会や祭礼そのもの、またそれらに付随する芸能についての映像を多く紹介し、視覚的にも「聖なるもの」の顕現の在り方を確認してもらいたいと考えている。 |
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内容 | 基本的には以下のプランに従って講義を進める。
第1回~第3回 1.西洋儀礼論の俯瞰(典礼学、ファン・ジェネップ、ターナー、エリアーデ) |
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テキスト・参考文献 | 授業中に指示する。 |
教官 | 上原 麻有子 | 種別 | 演習 学部(4回生以上) |
曜日・時限 | 通年 金3・4 | 教室 | 日本哲学史研究室 |
題目 | 卒論演習 | ||
概要・目的 |
授業の目的は次の通りとする。①日本哲学の分野における論文の書き方(表現、論証、資料の調査・活用など)を習得する。②研究報告を行い、口頭による発表・議論の仕方を習得する。③卒業論文を作成する。
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内容 | 授業は、履修者の卒業研究発表とそれに関する議論をもとに進められる。最初はまず、学術論文の書き方について教師の側から指導する。以降、履修者は前期に研究経過報告を、また後期には最終的な報告を、それぞれ口頭で行う。授業終了後の翌週は、フィードバックの回とする。 | ||
テキスト・参考文献 | 授業中に紹介する | ||
その他 | 日本哲学史専修の4回生以上については、必修とする。 |
教官 | 林 晋 | 種別 | 演習 学部(3回生以上)・大学院 |
曜日・時限 | 通年 金・2 | 教室 | 林研究室 |
題目 | 田辺元を読む | ||
概要・目的 | 手稿・日記などの一次資料を通して過去の偉大な思索者の思想を読み解く.読み解く対象は,哲学者田辺元の種の論理が誕生した昭和9年の特殊講義「認識の形而上学」の講義準備ノートである.これは田辺の特殊な筆跡のため没後50年間,田辺哲学の専門家にも読めなかった史料だが,本演習を通して開発された「ITツールを利用する協同翻刻」の手法により,田辺哲学を理解していない学部学生でも十分翻刻ができるようになっている.また,そのことにより従来の田辺哲学像,特に「種の論理」の解釈が大きく変わりつつある.つまり,演習自体が最前線の研究なのである.この演習の目的は,このような史料とITに基づく思想史研究の面白さを経験してもらい,その手法を身につけてもらうことであり,日本哲学史を専攻していなくても,史料研究に興味をもつすべての人に役立つ演習となることを目指している. | ||
内容 | まず史料の背景を説明する講義を行い,その準備のもとで演習を行う.史料読みの演習では, 史料のオリジナルではなく,その電子画像を使い,難解な崩し字を読むために,歴史史料研究用のツール SMART-GS を使う.出席者の知識や能力に応じて,講義と演習の比重は変化する. | ||
テキスト・参考文献 | http://sourceforge.jp/projects/smart-gs/ (演習に使うITツールのページ) http://kyoto-gakuha.info/ (演習の成果が公開されるデジタル・アーカイブ) http://www.shayashi.jp/xoopsMain/html/modules/wordpress/index.php?p=234 (本演習で過去に得られた成果を紹介している岩波「思想」の記事) |
||
その他 | 手稿分析などに史料分析用ソフトウェアSMART-GS http://sourceforge.jp/projects/smart-gs/ を多用する.講義参加者用のノートPCを数台用意しているが,自習などを考慮し自分のPCを持ってくるとよい.
この演習の成果は,京都学派アーカイブ http://kyoto-gakuha.info を通して広く京都学派の研究者に公開されている.学問の最前線に貢献する楽しさを味わって欲しい. |
教官 | 芦名 定道 | 種別 | 演習 学部(3回生以上)・大学院 |
曜日・時限 | 前期 水・3 | 教室 | キリスト教学研究室811号室 |
題目 | 日本・アジアのキリスト教──無教会キリスト教の系譜(9)── | ||
概要・目的 | 日本・アジアのキリスト教の歴史を振り返りつつ、その新しい思想的可能性を探ることは、日本におけるキリスト教思想研究にとって重要な意味を有している。この演習では、年度や学期を超えて、無教会キリスト教の思想家たちを順次検討してゆくことによって、近代キリスト教思想の重要な局面の解明がめざされている。今年度前期は、昨年に引き続き、無教会キリスト教の創始者である内村鑑三のテキストを読み進める。 | ||
内容 | 初回の授業では、本演習のオリエンテーションを行い、演習の目的や進め方を確認する。 二回目以降は、、内村鑑三『世界の中の日本』(内村鑑三選集第4巻、岩波書店)に収録の諸論考を、担当者の解説を通して、順番に精読してゆく。 |
||
テキスト・参考文献 | 内村鑑三『世界の中の日本』(岩波書店) ISBN:4-00-091584-3 テキストは、使用部分について、コピーを用意する。 |
||
その他 | 受講者は、毎時間のテキストの予習と演習への積極的参加が求められ、特に各一回以上の発表担当が課せられる。演習に関わる質問は、オフィスアワー(火3・水5)を利用するか、メール(アドレスは、授業にて指示)で行うこと。 ※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。 |
教官 | 芦名 定道 | 種別 | 演習 学部(3回生以上)・大学院 |
曜日・時限 | 後期 水・3 | 教室 | キリスト教学研究室811号室 |
題目 | 日本・アジアのキリスト教──賀川・徐・栗林── | ||
概要・目的 |
日本・アジアのキリスト教の歴史を振り返りつつ、その新しい思想的可能性を探ることは、日本におけるキリスト教思想研究にとって重要な意味を有している。この演習では、年度や学期を超えて、さまざまな近現代のキリスト教思想の担い手たちを順次検討してゆくことによって、近代キリスト教思想の重要な局面の解明がめざされている。今年度後期の演習では、近代日本を代表するキリスト教思想家・実践家である賀川豊彦のテキストを、栗林輝夫の賀川論を参照しつつ、さらに韓国の神学者徐南同の思想との対論において読み進めてみたい。
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内容 | 初回の授業では、本演習のオリエンテーションを行い、演習の目的や進め方を確認する。 二回目以降は、賀川豊彦、栗林輝夫、徐南同のテキストに所収の諸論考を、担当者の解説を通して、順番に精読してゆく。 |
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テキスト・参考文献 | 賀川豊彦『賀川豊彦全集4』(キリスト新聞社) ISBN:0316-400277-6100 徐南同『民衆神学の探究』(新教出版社) ISBN:4-400-31527-4 栗林輝夫『日本で神学する』(新教出版社) ISBN:978-4-400-31067-9 演習で扱う諸論考については、コピーを準備する。 |
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その他 | 受講者は、毎時間のテキストの予習と演習への積極的参加が求められ、特に数回の発表担当が課せられる。演習に関わる質問は、オフィスアワー(火3・水5)を利用するか、メール(アドレスは、授業にて指示)で行うこと。 ※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。 |
教官 | 水野 友晴 | 種別 |
演習 学部(2回生以上)・大学院
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曜日・時限 | 後期 木・3 | 教室 | 第7演習室 |
題目 | 西田幾多郎の「宗教」をめぐる思索 | ||
概要・目的 | 西田幾多郎は『善の研究』の「序」で、「宗教」を「哲学」の「終結」と位置づける彼の考えを披露している。一方で「純粋経験」論については彼の思想の「根柢」との考えが同箇所で提示される。哲学の「根柢」及び「終結」、西田によるこうした位置づけはどのようなことを物語るものなのであろうか。 本演習では、西田哲学の初期から晩年までの全時期における、「宗教」についての西田の論考を精読することで、「宗教」について西田がどのような理解を抱き、また、「哲学」と「宗教」との関係について西田がどのような考えを抱いていたかについて考察してゆくことにする。 |
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内容 | 『善の研究』第四編「宗教」や最後の完成論文「場所的論理と宗教的世界観」など、「宗教」の問題について論じた西田の論考を読み進めるとともに、同時期に交流のあった思想家や弟子たちとの書簡等でのやりとりも参照してゆく。各回、担当者の報告をもとに、全員で議論を進めることとする。
第1回 イントロダクション |
||
テキスト・参考文献 | 『善の研究』は岩波文庫版あるいは『西田幾多郎全集』(旧版、新版とも第1巻)。「山本安之助君の「宗教と理性」と云う論文を読みて所感を述ぶ」と「現今の宗教について」は旧版『西田幾多郎全集』第13巻、同新版第11巻。「「国文学史講話」の序」と「愚禿親鸞」は『思索と体験』岩波文庫版あるいは『西田幾多郎全集』(旧版、新版とも第1巻)。「場所的論理と宗教的世界観」は『西田幾多郎哲学論集III』(岩波文庫)あるいは旧版『西田幾多郎全集』第11巻、同新版第10巻。いずれの版を用いてもよい。出席者は自分で上記テキストを用意すること。上記以外の資料は授業中に配布する。 | ||
その他 |
教官 | 竹花 洋佑 | 種別 |
基礎演習 学部(2回生以上)
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曜日・時限 | 前期 木・2 | 教室 | 第4演習室 |
題目 | 西田幾多郎の『善の研究』を読む | ||
概要・目的 |
「明治以後に邦人のものした最初の、また唯一の哲学書」(高橋里美)と評された西田幾多郎の『善の研究』は、幅広い読者を得て、大正期以降の日本の思想に強い影響を残した。本基礎演習ではこの『善の研究』の講読を行う。 『善の研究』本文の精読するために、受講者には担当箇所の内容についての手短な発表を課し、この発表をふまえてディスカッションを行なっていく。これらの作業をとおして「いかに読むか」を学ぶ。また、『善の研究』成立の背景となった思想や『善の研究』がその後の日本の哲学に与えた影響、さらにそれが有する現代的意義に目を向けることによって、多角的にテキストを読解することを目指す。
|
||
内容 | 『善の研究』は4つの編から構成されているが、この授業では第1編「純粋経験」と第2編「実在」を中心にテキストを読んでいく。毎回、指定された講読箇所を受講者の一人ないしは二人に発表してもらい、それに基づいてディスカッションを行なっていく。
授業計画は以下の通りである。 第1回 イントロダクション(『善の研究』の概要についての解説、および発表担当箇所 |
||
参考書等 | 西田幾多郎(注解・解説 藤田正勝)『善の研究』(岩波文庫〔2012年改版〕) ISBN:978-4-00-331241-4 ( 2012年に改版されたものを用意するようにして下さい。) | ||
その他 |
教官 | 竹花 洋佑 | 種別 |
基礎演習 学部(2回生以上)
|
曜日・時限 | 後期 木・2 | 教室 | 第4演習室 |
題目 | 木村素衞の哲学 | ||
概要・目的 |
本基礎演習では、西田幾多郎の弟子であり「京都学派」の哲学者の一人として知られる木村素衞(きむらもともり、1895-1946年)のテクストを丹念に読んでいく。フィヒテをはじめとしたドイツ観念論の研究者として、また教育哲学者として有名な木村であるが、彼の思想の真骨頂は身体論と芸術論にあるといってよい。本基礎演習においては、「表現愛」第1部「身体と精神」(1938年)と「形式と理想」(1940年)とを主な対象として、木村の身体論と芸術論がいかなるものであったのかを正確に把握することを目指すと同時に、それを通してそもそも身体そして芸術ないしは美がいかなる哲学的な問題であるのかを理解してもらう。木村の身体論と芸術論の根幹にあるのは、表現的存在としての人間という立場である。この表現という概念は、師の西田から借り受けたものであると同時に、三木清や務台理作あるいは田辺元などによっても重要な概念として用いられた「京都学派」の共有財産でもあった。木村の表現概念を通して「京都学派」の思想的な布置を捉えることも本基礎演習の目的である。
|
||
内容 | 「身体と精神」(身体論)と「形式と理想」(芸術論)の2つのテキストを中心に読解を進めていく。毎回、指定された講読箇所を受講者の一人ないしは二人に発表してもらい、それに基づいてディスカッションを行なっていく。
授業計画は以下の通りである。 第1回 イントロダクション(木村素衞についての簡単な解説、および発表担当箇所の決 |
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教科書 | テキストは全てこちらでコピーしたものを配布する。 | ||
その他 |
京大以文会東京支部の総会・懇親会が東京都内の日本教育会館喜山倶楽部で開催され、OB・OG会員38名が出席しました。
京大以文会東京支部は関東地区に在住する文学部・文学部研究科の同窓会です。
総会に先立ち、京都国立博物館館長の佐々木丞平氏(1965年美学美術史学卒)により、「いま館長室で思うこと-京博の昔と今」という演題で講演が行われました。明治時代から現在までの博物館の歴史や、守る(保存)から伝える(公開)という博物館の役割の移り変わりなどをスライドとDVDを使ってお話しされました。
記念撮影の後、総会では、松田素二以文会長による開会の辞、奥田正信東京支部長による東京支部の活動報告が行われました。その後は懇親会に移り、OB同志が歓談しました。例年同日に開催されていたキャリアガイダンスが今年は東京で開催されなかったため、学生会員の参加はありませんでしたが、幅広い年齢にわたるOBが参加しましたので、いろいろな世代の方と話ができてよかったという声がありました。
懇親会の途中、杉本理事から近況報告、最年少のOBによる挨拶、琵琶湖周航歌の斉唱などがあって最後まで盛り上がりました。
京大以文会東京支部では、今後もOB同志の親睦を深めるための活動を積極的に行っていく予定です。
2018年コスモス国際賞受賞記念・KYOTO地球環境の殿堂10周年記念講演会・シンポジウム 対話:日本列島の自然観」が開催されます。
詳しくは、こちらをご覧ください。(文学部・文学研究科の日本哲学史専修の教員と学生が関わっております)
フランス語学フランス文学研究室では、2018年10月30日(火)・11月27日(火)・12月4日(火)に
学術講演会を開催いたします。講演はいずれもフランス語で行われます。
詳しくはこちらをご覧ください。
第11回次世代グローバルワークショップを開催いたします。
詳しくは、こちらをご覧ください。
10月29日(月)~11月2日(金)まで、都合により文学研究科・文学部相談室を
閉室させていただきます。
2018年11月23日に日本哲学史専修はワークショップを開催します。
今回のテーマは「日本哲学研究のオルタナティブ――若手研究者の新しいキャリアと哲学の可能性」です。
■ 趣旨
若手ワーキングプアの存在や大学改革等によって、哲学をはじめとする人文系基礎学問を専攻する若手研究者のキャリアのあり方が良くも悪くも見直されてきています。そこで、本ワークショップでは、地方自治体にて日本哲学研究に業務として従事する中嶋優太氏および石井雅巳氏と、哲学を中心としたリベラルアーツの研究に取り組んでいる佐野泰之氏の3名の若手哲学研究者が登壇し、広義の哲学研究者が、大学の内外で、いかなる役割を果たしうるのか、活躍できる新たなフィールドはどこにあるのかについて、それぞれの実践報告を通して考える場としたいと思っております。
2018年度 第7回親密圏/公共圏セミナー、ジェンダー研究会を開催します。
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以下のように、平成三十年度 国文学会が開催されます。
今回の国文学会では、潁原文庫選集完結を記念し、中心になって仕事を進めてくださった京都府立大学の母利司朗氏と藤原英城氏にご講演をお願いしました。潁原文庫について韻文・散文の両面からお話しいただけることとなります。また、潁原文庫を特徴づける新写本についても取り上げられます。ご講演に合わせ、潁原文庫の原本資料に加え潁原先生の日記・ノートなども展示の予定です。多数のご参加をお待ち申し上げております。どなたでもご参加いただくことが可能です。
『平成三十年度 国文学会』
十二月二日(日)午後一時より
京都大学文学部・第三講義室にて
一、研究発表会
一筆庵主人没後刊の合巻作品について
――稿本と刊本の比較を通して―― 大関 綾
新古今集までの歌語「ひぐらし」小考
――「寒蝉自本秋天物」の解釈をめぐって―― 黄 一丁
『いはでしのぶ』における先行物語の影響 崔瑞恩
一、講演会
潁原文庫の好色本・浮世草子とその周辺 藤原 英城 潁原文庫の新写本 ――昭和前期の俳書情報あれこれ―― 母利司朗
一、懇親会 学会終了後(午後六時予定)、カンフォーラ(正門西、 075-753-7628)にて
(懇親会にご出席の方は当日お申し込み下さい。会費は五千五百円程度の予定 です。)
【文学研究科公開シンポジウム開催の御案内】
文学研究科は、12月8日土曜日午後に、恒例となった公開シンポジウムを開催します。
本年度のテーマは「京大古代学の最前線 ―古代への誘い―」です。
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言語学専修では、卒業のために必要な単位の一部として語学を16単位履修することを定めています(ただし、下に述べるように、平成27年度以前入学者は必要な単位数が異なるので注意してください)。その単位認定についての詳細を以下に示します。
「語学」科目の内容について:
「専門Ⅰ」の「語学」科目については、『学生便覧』に掲載されている語学科目のうち「ロシア語、フランス語、英語、イタリア語会話」以外の科目とする。具体的には平成30年度の場合、以下のとおりだが、年度によって変更の可能性があるので注意されたい:
ヘブライ語、サンスクリット、ヒンディー語、チベット語、ギリシア語、ラテン語、ポーランド語、スペイン語、イタリア語、イラン語、アラブ語、オランダ語、シュメール語、スワヒリ語、朝鮮語、モンゴル語、タイ語、インドネシア語、ベトナム語、ビルマ語。
語学(初級)については、同一科目を複数回履修しても、単位となるのは成績の最も良い1回分のみである。たとえば、イラン語初級やシュメール語初級を2年続けて履修しても、単位となるのは1年分のみである。但し、ポーランド語(初級I)〔前期開講〕とポーランド語(初級I)〔後期開講〕は同一科目とみなさず、両方を履修した場合は、両方の単位を語学の単位として認める。
また、2時間コースと4時間コースの両方が提供されている語学については、両方を履修しても単位となるのはいずれかひとつのみである。たとえば、ギリシア語2時間コースと4時間コースの両方を履修しても、いずれかひとつのみが単位として認定される。但し、どちらを認定するかは本人の選択による。16単位をこえて履修した場合は、自由選択の単位として認定される。
なお、平成27年度以前入学者の学部生がこれらの語学の授業を履修した場合、卒業に必要な単位として算入されるのは、『学生便覧』記載単位数の2分の1である。
不明な点があれば言語学専修の教員に確かめること。
12月3日(月)に日台学術交流ワークショップを開催いたします。
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