「応用倫理学」は、さまざまな実践問題の領域における倫理的思考の総称である。一般にもよく知られた生命倫理、環境倫理のほか、情報倫理、工学倫理など、応用倫理学で扱われてきた領域は多岐にわたる。これらさまざまな領域の倫理問題は、領域に特有のものもあれば、複数の領域に共通して発生する問題もある。本講義では、さまざまな応用倫理領域について横断的に学ぶことで、そうした特有性と共通性について見通しを得ることをめざす。
(シラバスはこちら)
<2012年度の講義題目>
10/11 水谷雅彦 情報の倫理 (「無知の哲学」)
10/25 伊勢田哲治 疑似科学をめぐる倫理問題 (「疑似科学問題」)
11/1 神崎宣次 長期間型フィールド研究に関連する倫理学と科学哲学
11/8 児玉聡 喫煙の自由とその限界
11/29 佐藤岳詩 エンハンスメント(「脳神経倫理学」)
12/6 杉本俊介 幸福の形式(「幸福の形式」)
12/13 山口尚 リベットの実験と意志の自由 (「脳神経倫理学」)
12/27 佐々木拓 依存症をめぐる責任論