2016年2月3~4日に、本学稲盛財団記念館において、「東アジア若手人文社会科学研究者ワークショップ」が開催されました。主催は本研究科で、本学アジア研究教育ユニット、人間・環境学研究科、地域研究統合情報センターの共催を得ました。
本ワークショップは2012・13年に南京大学において行われ、その後は本学で継続して開催され、今年で第5回目となります。今回は、従来の南京大学に加え、海外では上海交通大学、台湾大学、中央研究院、国内では本学以外にも、同志社大学や龍谷大学などから合計22名の参加者を得たほか、一般来場者も含めると出席者は36名におよび更なる交流関係の拡大がなされました。
1日目(3日)は研究報告会「境界から観る東アジア」を、2日目(4日)は討論会「学知と地域・国家・社会を考える」を行い、専門を異にする日中台の若手研究者による非常に活発な議論が行われました。本ワークショップは、従来の「国際」ワークショップの主旨に加え、様々な専門領域の若手研究者が参加する「学際」ワークショップとしての目的も持ち、社会学・人類学・歴史学・文学・哲学など非常に多くの専門分野に渉る若手研究者の参加を得て、国境・専門の垣根を越える議論と交流を行いました。
3日目(5日)は、あおぞら財団(大阪市)にて研修を行い、同財団研究員による西淀川公害訴訟についての解説と現地見学から理解を深めました。特にPM2.5問題などの大気汚染問題が深刻化している中国からの参加者は、熱心に解説に耳を傾け、公害問題解決過程における住民側の取り組みの重要性に関心を寄せていました。
集合写真
あおぞら財団での研修風景