「開かれたASEAN+6」とは、ASEAN 諸国を基軸に、中国、韓国、南アジア、オセアニアを加え、必要に応じて欧米諸国も含む、開かれた交流の枠組を意味している。
本事業では、これらの地域の大学・研究機関と共に「アジア研究国際コンソーシアム」を形成し、これらと協力して、京都大学および連携大学の学生が、日本を含めたアジア全域について世界第一線のアジア研究のエキスパートから学べる体制を構築する。とりわけ学生たちの双方的移動を促進する短期滞在や留学のプログラムを用意し、豊富な現地体験の機会を提供する。
また本事業の特色として、世界とアジアの中に日本を位置づけ、外部の視点から日本社会を見直し、日本人自身が日本を「再発見」することを目的とした「SENDプログラム」を実施する。日本語教育の補助に入ったり、日本の文化や社会について伝える経験を通じて、現地の様々な立場や世代の人々との実践的な交流経験を積む。
本事業は、学部から大学院博士課程までを含む異なる段階のプログラムがシナジー効果を発揮する段階的包括的国際連携モデルを特徴としている。第1段階では、主に学部生を対象として、英語およびアジア諸言語の現地研修や、複数の大学による国境を跨いだ共同授業などの異文化交流教育を実施して、自分が生きてきたのとは別の社会、とりわけ他のアジア社会に関心をもつきっかけを提供する。日本に関心のある大学生や高校生等と集中的に交流する「短期SEND プログラム」も実施する。第2段階では、学部3・4 回生から修士課程を主要な対象として、連携大学教員による英語講義や学生の双方向の留学によって、グローバル基準の専門能力を身につける国際連携専門教育を実施する。第3段階では、大学院生を対象として、国際連携による研究共同指導を行う。1セメスター以上の長期SEND プログラムも実施する。
開発した国際連携教育プログラムは、アジアの共通教育フレームとして提案していく。
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本事業の概要
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