高橋 早紀子(たかはし・さきこ) 博士課程一回【日本美術史】
主な研究分野は日本仏教美術史であり、平安時代前期の彫刻史を中心に研究を行っている。特に王権の造像について関心を抱いており、天皇や院宮王臣家と僧侶との関係および政治的・歴史的文脈の中で仏像や神像の製作背景を解明することを目指している。主たる研究業績は以下の通りである。
【口頭発表】
1.「修法本尊としての観心寺如意輪観音像――承和期の密教尊彫像化への試論――」(2010年8月、東アジア美術を考える会)
2.「承和期の密教彫刻と密教思想に関する考察」(2012年8月、第10回日本美術史に関する国際大学院生会議〈JAWS〉)
【論文】
1.「神護寺五大虚空蔵菩薩像の事相的研究」(2011年1月、修士論文)
【その他】
1.「法然関係略年表」(法然上人八百回忌 特別展覧会『法然 生涯と美術』〔京都国立博物館編集、NHK・NHKプロモーション・京都新聞社発行、2011年3月〕)
2.座談会「浄土宗の文化と美術」音声記録再現(赤尾栄慶編『仏教美術研究上野記念財団助成研究会報告書第三十八冊 研究発表と座談会 浄土宗の文化と美術』〔仏教美術研究上野記念財団助成研究会、2012年5月〕)