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Channel: 京都大学 大学院文学研究科・文学部
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西嶋亜美

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西嶋 亜美 (美学美術史学専修博士後期課程)

ドラクロワの物語画と19世紀半ばの文学・演劇等文化的背景との相互関係の研究

19世紀中盤のフランスの画家ドラクロワおよび同時代の歴史画・物語画の制作過程と受容を、演劇や文学との具体的関係から読み解く研究で博士論文に取り組んでいます。版画や大衆向けイメージ、美術批評等にも興味があり、考察の対象としています。

北海道旭川市出身で大学から京都を拠点にしています。2010年10月から2012年6月まで、約2年間のパリ・ソルボンヌ大学(パリIV)美術史考古学研究所での在外研究を終え、博士後期課程に戻ってきました。2012年度の後期は京都市立芸術大学美術学部にて非常勤講師として西洋美術史特論を担当しています。

主要な業績は下の表をご覧ください。

NISHIJIMA, Ami

History Paintings of Eugène Delacroix and the cultural context.

Present study is designed to clarify creative and receptive process of History Paintings in the middle of nineteenth century France, particularly by examining its relationship with theatre and literature. Though the principal interest lies in works of Eugène Delacroix, printings, popular images, and art criticism are also concerned.

After two years of stay in Paris as a visiting scholar at l’Institut d’Art et d’Archéologie de l’Université Paris-Sorbonne (2010-2012), I am back in Kyoto to continue my Ph.D. thesis. I’m giving series of lectures on Modern Western Art History at Kyoto City University of Arts during the winter semester 2012-2013.

English translations of my works will appear soon (you can find some of which already in French).

【業績リスト】

項目ごとに新規のものから記し、出版年等は西暦に統一した。

1, 学位論文

(1) 修士論文『ウジェーヌ・ドラクロワ作《墓地のハムレットとホレーシオ》についての一考察―フランスにおけるシェークスピア受容との関連から―』、2009年3月、京都大学大学院文学研究科。

(2) 卒業論文『テオフィール・ゴーティエの美術批評にみるドラクロワ』、2006年3月、京都大学文学部。

2, 査読誌論文

(1)「ドラクロワ作「墓地のハムレットとホレーシオ」諸作品をめぐって―演劇の豊饒さから絵画独自の効果へ―」、『美術史』第172冊 、2012年、173-191頁。

(2)「ドラクロワによる「挿絵」連作《ファウスト》―複数の着想源と技法革新の統合の試み―」、『京都美学美術史学』第9号、2010年、141-172頁。

3, 研究調査報告

(1)「クールベ作《田園の恋人》と十九世紀中盤の「現実の」恋人たち」、京都大学グローバルCOE 「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」内の共同研究プロジェクト「13 西洋絵画における親密なる男女の表象(2010年度次世代ユニット、代表:中田明日佳)」のワーキングペーパーに所収、2012年、48-61頁。

4, 学会発表 (口頭)

(1) “L’emploi des théories littéraires et artistiques dans la représentation du monde antique autour de Delacroix. “, Ecole de Printemps, 10e édition Art et Savoir, 2012/5/18, Centre Allemand de l’Histoire de l’Art, Paris. Communication en français de 20 min.

(2)「ドラクロワ作《ヴェネツィア総督マリノ・ファリエロの処刑》―絵画と演劇における史実の再現の様相―」、2011年度京都美学美術史学研究大会(2011年12月17日、於京都大学文学部)、60分間。

(3)「ドラクロワ作《墓地のハムレットとホレーシオ》―フランスにおけるシェークスピア受容の観点から―」、美術史学会西支部例会(2009年9月19日、於京都工芸繊維大学)、60分間。

5, 校閲等

(1)金伊順著・鄭賢娥訳「1950年代韓国における家族イメージ―「安息」のメタファーとしての家族―」、中村俊春(編著)『絵画と私的世界の表象』京都大学出版会、2012年刊行予定(シリーズ「変容する親密圏/公共圏」3)。

6, 助成金・奨学金

(1)京都大学グローバルCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」内の共同研究プロジェクト「13西洋絵画における親密なる男女の表象(2010年度次世代ユニット、代表:中田明日佳)」参加。

(2)日本学術振興会特別研究員DC1(2009年4月~2012年3月)。

(3)ロータリー財団国際親善奨学金アカデミックイヤー(2007年8月~2008年7月)。

7, 海外での活動

(1)第10回エコール・ド・プランタン『芸術と知』参加(2012年5月14日~18日、於パリ、国立美術史学研究所等)。

(2)フランス、パリ・ソルボンヌ大学(パリIV)美術史考古学研究所招待研究員(2010年10月~2012年6月)。

(3)プロジェ・ドロワーヌ(Projet Deloynes)に参加(2010年秋学期~2011年春学期)。

(4)フランス、クレルモン・フェラン市ロジェ・キヨ美術館にて研修(2008年4月1日~5月31日)。

(5)フランス、文化財財団ピュイ・ド・ドーム県事務所にて研修(2008年6月1日~6月30日)。

(6)「茶道の歴史と思想紹介」2008年春、複数のロータリークラブにてフランス語で1時間の口頭発表とパフォーマンス。


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