第7回目の研究会を、下記の要領にて開催いたします。継続参加の方はもちろん、初めての方も気軽に参加していただけたらと存じます。
場所:文学部地下大会議室
内容
(1)鎖国時代に作られた「万国人物図」(総称)の閲覧と比較検討
1 おもに西洋の知識に基づいて作成された「万国人物図」
『肆拾貳國人物圖説』(文学部・日本史所蔵)
『海外人物輯』(京都大学付属図書館所蔵)*
『外蕃容貌圖畫』(文学部・地理所蔵)
『異國人物圖會』(文学部・地理所蔵、貴重書)* ほか
2 おもに中国(山海経)の知識に基づいて作成された「万国人物図」
『異国物語』(京都大学付属図書館所蔵)*
『訓蒙圖彙』(京都大学付属図書館所蔵)*
『和漢三才圖會』(文学部・日本史所蔵)ほか
3 西洋と中国の知識を折衷して作成された「万国人物図」
『日本節用万歳蔵』*
『万宝節用富貴蔵』*ほか
(*は、複製等で閲覧する資料)
(2)質疑と討論:各資料についての質疑応答、今後の調査・研究に向けた相談
※対面での実施に伴い、事前に参加人数を把握する必要から、参加ご希望の方は、成田健太郎(中国語学中国文学専修)までご連絡ください。なお、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、今回の参加者は文学研究科所属の方に限定いたしますので、ご了解ください。 narita.kentaro.6x[at]kyoto-u.ac.jp([at]を@に替えてください)
※参加者は、必ずマスクを着用の上、手指の消毒、ソーシャルディスタンスの確保などに、ご協力をお願いします。オンライン開催に変更となった場合は、別途、お知らせします。
本研究会では、幅広い分野の皆さんの知見を総合し、文物の実見を通して多様な文化のあり方について考えていくために、「実際に文物を観察する経験」と「さまざまな文物を比較、検証する経験」の蓄積に主眼を置いています。今回は、資料実見の第三弾として、多様な「万国人物図」(総称)を詳細に観察し、テキストや図像の特徴をふまえて、具体的な研究課題について検討します。前回(5月6日)の研究会では取り上げなかった、新たな資料を含め、いずれも色鮮やかな魅力に溢れた資料です。少しでも興味を持たれた方は、是非ご参加ください。
なお本研究会は、京都大学大学院文学研究科附属文化遺産学・人文知連携センター2021年度「人文知連携共同研究会」研究助成をうけて開催されるものです。
筒井忠仁(美学美術史学専修)