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2013年度の授業

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2013年度の授業(当年度講義題目より抜粋)

◆講義◆
宇佐美文理(教授) 中国哲学史講義
中国哲学史における、主要な概念、あるいは主要な学説を紹介しつつ、中国哲学の基本的な発想についての理解を深める。

◆特殊講義◆
宇佐美文理(教授) 中国絵画とその精神史
中国絵画の歴史をたどりつつ、当時の絵画の背景にある精神史を、絵画理論を中心に論じていく。一年で完結する予定。
武田時昌(協力講座・人文科学研究所教授) 類書の思想史的考察
中国では膨大な量の書物が著述されたが、そのなかで類書と総称される書物群は、様々なな書物から語句や文章を抄出して類別したものであり、異色の存在である。その用途は、皇帝が社会的教養を学ぶ帝王学の書であったり、詩文作成のための情報ツールとして活用されたり、あるいは庶民の生活便利帳だったり、多種多様であるが、そこに中国的な「知」のあり方を具体的に窺うことができる。そこで、類書の思想史的考察を通して、中国的教養の特色を構造的に把握し、かつての日本人の教養基盤を明確にし、漢籍が文化形成に与えた影響を考える。
井波陵一(協力講座・人文科学研究所教授) 漢籍目録法漢籍目録の作成要領
漢籍目録の作成要領を理解することを通じて、中国学の基礎構造を把握する。
井波陵一(協力講座・人文科学研究所教授) 漢籍分類法
四部分類法を理解することを通じて、中国学の基礎構造を把握する。
船山徹(協力講座・人文科学研究所教授) 偽経(中国撰述経典)を読む
中国中世の仏教史の実態を知る上で偽経(疑経,中国成立の偽作経典)は重要である。この授業では偽経の特徴を理解し,その典型的な例として『菩薩瓔珞本業経』と『仁王護国般若経』を精読する。

◆演習◆
宇佐美文理(教授) 日知録集釋
清朝考証学の代表的な著作、『日知録』を精読する。出典に細かく当たりながら読むことによって、中国古典学に対する理解を深めるとともに、漢文読解力を養成する。
吉本道雅(本研究科東洋史学専修教授) 『春秋左伝正義』
十三経注疏の一つである『春秋左伝正義』を精読する。漢文資料を文法的に正確に読解する能力を身につけるとともに、経学(中国古典注釈学)の基礎的な方法論・春秋時代史の研究資料としての活用法を理解する。
木下鉄矢(総合地球環境学研究所特別客員教授) 論語集注・朱子語類
まず現在の「朱子学」理解および「朱子学」研究についての批判的導入を行い、続いて『論語』顔淵篇冒頭の「顔淵問仁」章の朱熹「集注」およびそれにかかわる『朱子語類』巻第四十一を精読する。朱熹の思索がいかなるかつどうであったのか、その語彙選択の深層、発想の現場、その理路の主軸と展開を「読み」の遂行の中で生き生きと発現せしめる「読みの現場」を自ら批判的に展開しうる能力を養うことを目的とする。
古勝隆一(協力講座・人文科学研究所教授) 儒家経典注釈研究
中国南朝時代(4-6世紀)の儒教経典注釈を代表する、皇侃(488-545)『論語義疏』を精読する。本年度は、特にそのうちの郷党篇と八佾篇とを読む。著者の皇侃は、『礼記』の注釈も書いた礼の大家であり、郷党篇・八佾篇の義疏を通じ、皇侃の礼学を理解することが、まず第一の目標である。また、『論語義疏』の文体はやや難解なものであり、これを読みこなす読解力を養うことが、第二の目標である。さらに、『論語義疏』には、本文批判上の問題が含まれているので、校勘学の知識を要する。本書を読むことを通じて校勘学を実践すること、これが第三の目標である。そして、『論語義疏』の内容をこなれた日本語として訳出すること、これが第四の目標である。以上四点を目標に掲げ、同書を読み進めたい。
金志玹(人文・環境学研究科所准教授) 六朝三教論争
本演習は、中国思想の三代土台といえる儒教・仏教・道教の三教の間における対立と交渉のありようを考察することを目的とする。『弘明集』などに収められている論争・議論のなかには、中国の知識人及び漢族の僧侶たちが儒教・道教、そして仏教についてどのように考えていたかが浮彫にされている。相異なる考え方、宗教思想が衝突した際の思想・宗教文化史の展開についても併せて検討していく。

◆講読◆
宇佐美文理(教授) 蘇東坡文選読
中国古典を読むための基礎知識を身に付け、漢文読解力の習得と向上を目的とする。テキストは中国屈指の文章家、蘇東坡の文のなかから選んで読んでいく。

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