外国語支援プロジェクト特別講座(フランス語)
クロード・シモン『フランドルへの道』を読む
クロード・シモン(1913-2005)
難解と官能で知られた作家、クロード・シモンの代表作『フランドルへの道』(1960)を読みます。
1940年5月捕虜時の写真
フランス領マダガスカル生まれ。スペイン戦争、第二次世界大戦に動員される。ドイツ軍捕虜となり、脱走、のち捕われる。迫真の戦争描写と断片化した記憶との交差は、このときの体験が基となっている。1985年、ノーベル文学賞受賞。ヌーボー・ロマンの旗手とされ、意識の流れに沿ってすすむ語りは何行にもわたって続き、明瞭を拒絶するかのような重層的物語は、幾度となく時空間をとびこえ、時には句読点や括弧までもとびこえるという、特異な文体で知られる。今年はその生誕百周年にあたる。(書誌 Claude Simon, La Route des Flandres, Éditions de Minuit, 1960.)
日時・場所
火曜5限(隔週)、5月28日より第12演習室(総合研究2号館地下1階)にて
◆申し込みはgaikokugo@bun.kyoto-u.ac.jpまで、お気軽にお問い合わせください。